先週の金曜日、術後2回目の面会に
次男と一緒に行って来た。
 

母ちゃんが大動脈解離に倒れ
救急搬送され、
緊急救命手術をしてから一週間。


自宅から搬送される時既に
脳梗塞を併発しており
『足が動かない』と話したのが
私が聞いた母ちゃんの最後の
言葉となった。


コロナ以降病院の面会は週2回と決められ
この病院にあっては面会時間は
15分と決められている。

だから生死の間をさまよう様な

様体であっても付添は勿論許されず


特に病態に変化が無ければ
病院側からは連絡しない、
そんなスタンスである。 


10年ほど前の老々介護の時に
何かと問題の多かった親父を

入院させていた時は 

何処の病院に入院した時にも


電話も呼び出しも頻繁で
仕事に大きな支障を来し
問題児ならぬ問題ジジィに
頭を痛めたものだ。

出稼ぎで遠方に行った折にも

連絡が入り、面倒この上無かった。 


あの頃は病室に入室制限など

無かったから私に気があれば

『付き添い』放題であった訳であるが

必要最小限の用事を済まし  

病室に長居するなど勿論考えられなかった。



しかし、母ちゃんへの思いは 
親父の思いとは別の物がある。


今もまだICUで闘っている最中なので
こればかりは何ともならないだろうが
一般病棟に生還できたのなら
許される事なら仕事など全部放棄して
私の全ての時間を捧げ付添って
やりたいと思うがそれは叶わぬ事だ。


これから先の事は何も分からないが

今の急性期病院からの転院後も転院先は

施設では無く、医療系の病院になるだろう。



だから週2回の悲しいルールは

何処の病院へ行っても着いて回るのだ。 



今現在予測される最良の着地点が

食べ物の経口摂取でそれを目標に治療が

なされるらしいから、在宅介護など

『仕事』抜きにしても

夢のまた夢なのだ。 




母ちゃんがどんな形になろうとも 

我が家の大事な母ちゃんに

寸分も変わりは無い。




脳障害の回復に『声かけ』が重要だと聞くが
タッタ15分の面会でどれだけの
声かけが出来るのか…



未だ人工呼吸器の管を喉に入れられており
術後に家族全員で見た母ちゃんの
苦悶に満ちた表情が忘れられないが 
手術から1週間後の2回目の面会の時の
母ちゃんの表情は時折眉間にシワを寄せるものの
1週間前に比べたら随分穏やかに見えて
次男と共に少しだけ安心した。


そして、今日再び次男と共に

母ちゃんの所に面会に行く。



先回の時より穏やかな顔をしていて欲しい…



ほぼ見込みは無くとも

私たちはやはり母ちゃんの復活を

心より願っている。