40㌢超の巨大金魚に育ち 
義実家の池で
30年ほどを生きたコメットだが
実を言うと彼の最期の記憶は無い。


義実家の池が取り壊された頃の
記憶が無いからだ。


義実家のコメットの最期は
病気に屈して亡くなった様にも思うが
他の金魚たちと一緒に
何処かへ貰われて行った様な気もする。


当時は自身の暮しが精一杯で
一匹の金魚に思いを寄せる心の余裕など無く 
元々我が家から義実家に行った
コメットのフォローも出来なかった事を
申し訳無く思う。


5年前の秋に
我が家にやって来た2 匹の金魚
について話を戻すが


最初の数ヶ月は40㌢の水槽で飼育
していた。



彼らはペットボトルに入る様な
僅か3~4㌢ほどの小さな小さな子だったから
少なくとも数ヶ月は40㌢水槽で
十分だったはずだ。


ところが金魚を飼育してみて
感じたのが、人に慣れると言う事。 


子供たちが小さい頃に我が家に
やって来た金魚たちの事を
思いやる事などその当時の私には無く

かわいそうな事をしたと今は思う。




それほど金魚は人になつくのだ。

私は小さな命の儚さ尊さを

この歳になって初めて知ったのだった。



懸命にエサくれをする
そんな二匹の小さな命が愛おしく
おバカな飼い主は『猫可愛がり』
ならぬ金魚可愛がりをしてしまう…


金魚の飼育の基本は『水』だ。
水質を安定させる事が出来なければ
金魚を長生きさせる事は難しい。



しかし、金魚飼育は素人で
いたずらに金魚可愛がりの私は
『早く大きく育て』と言う思いも有り
どうしてもエサを与え過ぎてしまう。 


金魚飼育の基本として
エサのやり過ぎはNGだ。


飼育水を汚してしまうので
金魚を病気にさせてしまう根源となる。


実際水が汚れると金魚たちは
直ぐに病気になるので
水質はいつも気にしていたが
その割には常に水槽の『白濁』
との戦いだった。



今の新参の鯉太郎たちが泳ぐ
60㌢水槽を見ていて思うのだが
今の彼らの水槽は白濁していないのは
エサの量を制限しているからだ。


金魚は食いしん坊で
与えればいくらでもエサを欲しがる。



先の小さな金魚たち…


つまりはブッチくんたちの時は
金魚に満腹中枢が無いのを知らなくて

エサを欲しがれば
いくらでも与えていた感があるが

これは絶対NGだ。



間違ってもやってはいけない事なのだ。 




しかし、おバカな私は

金魚を大きくしたいと言う下心もあり

沢山エサを与えてしまった。




続く…