私の狭心症カテーテル手術であるが
運が悪い事に右手首からの挿管NGで
右足鼠径部からの再挿管て言う
アクシデントはあったものの
カテーテル手術が終り管を抜いた後の
手による圧迫止血が多少痛かったのみで
絶対安静の右足のせいでトイレに行けず
尿瓶と戦う羽目になった以外は特に問題無く

翌朝、主治医の先生から

 日常生活する分には構わないが

 よっぽど無いとは思うけど

 止血ヶ所から出血する事もあるので

 一週間は過度な運動は避けて
 安静を心掛ける様に!!


と言われ、帰された訳であるが


先生のニュアンスだと散歩程度なら
良いらしいグラサン


散歩する位は良いらしいから
と、言う事で
『今日は止めときな』と言う
妻の忠告をすり抜け退院当日の午後、
ウォーキングに出掛けたのだった。


ここからは正におバカの独壇場…
本当にバカは死んでも治らないと思う。




最初はゆっくり歩き出すも 



 術前何度トライしても走る事は出来ず
 終いには歩く事も出来なくなってしまった…


まぁ、冠動脈の一本がガッツリ詰まって
いたので走れなかったのは当然なのだが
その冠動脈の狭窄ヶ所を拡げて
血流を再開したのだから
前の様に走れるに違い無い…


その時おバカな私は
右足鼠径部の止血の事も
それに関わっての『絶対安静』の事も
私の頭からは完全に飛んでしまっており

『ちょっとだけよ』が
正に命取りになってしまった。


術前は走れないのが悔しくて
胸痛発作を起こしながら
どれだけ走ったか、
また走ろうとしたか…


そして術明けの当日、


少しだけ走ってみた。


ゆっくり、ゆっくりだ。


狭窄した冠動脈の血流が再開したのだから
走れて当然なのだが、それがまた嬉しくて
頭の中の全てが飛んでしまった。


最初は『ちょっとだけよ』のつもりが
ゆっくり走っているので超楽ちん爆笑


もう少し、もう少しと言いながら
もっともっと、ずっと走っていたい気分で
6kmほどを走り機嫌良く帰宅したのだった。


夕食も美味しくガッツリ頂き
後は風呂に入って寝るばかり。


風呂場の洗面でズボンを脱ごうと
足を上げた瞬間に事故は起きたのだった。


右足を上げたと同時に右足付根付近に
不吉な違和感が…


その時になって初めて事の重大性に気付いたが
もう時すでに遅し。


カテーテル挿管部からの再出血の瞬間だった。


見る見る間に下腹部が腫れて膨らみ
出血性ショックで体の震えが止まらない。


ついでに妻の怒りも止まらないムキー



怒りで、これ又ワナワナ震えている妻に
平身低頭謝り、夜間外来にて
今朝退院した病院に逆戻りしたのだった。


夜間であったので専門医がおらず
それでも右足鼠径部の再出血については
圧迫止血をしてもらい
翌朝の診察を待つ事となった。


次の日の朝、主治医の先生に
事のいきさつを話す。


当然、少しばかり走った事については
ダンマリを決め込み

風呂場で起こった事を話す爆笑


 グラサン風呂場でズボンを脱ぐ時に
   足を上げたら出血しやした


早速エコーを使って止血状況を診てくれたが


 真顔こりゃ、いかん。
   ウチの病院では手が付けられない。
   血が止まらないので
   全身麻酔の外科手術になるよ。


全身麻酔の外科手術とな…
エラい事になったぞ。

こりゃ、まずいな…
全身麻酔の外科手術も恐ろしいが
『自業自得』『自己責任』を
散々妻の前でぶっているので
鬼嫁の顔が何より恐ろしいチーン



主治医の先生の話では
止血出来ないので
外科手術は避けられない。


今から救急車で緊急搬送されるが
受け入れ先は今から電話で
受入先の空き次第で病院が決まるらしい。


その受入先候補として
市内の厚生病院、隣市の大企業系列の
総合病院病院、あと何某かの病院が
候補に挙がっていたが、

何やらエラい大事になってしまった。



おバカな軽薄な行動で随分
大袈裟な話になってしまった。



病院ガチャの始まりである😅


続く…