こんばんは、獣医の磯崎です。
早いもので、開院してから明日で1か月が経過します。
たくさんの方に利用していただき、診察以外にも不妊手術は今日まででワンちゃん、ネコちゃん計36匹やらせていただきました。
今後も地域のワンちゃんネコちゃんの為に全力で臨みたいと思います!
さて、今日は第2回ということで猫疥癬についてになります。
1枚目の写真ですが、顔面がかなり悲惨な状態ですね。。
猫の疥癬とは、皮膚にネコショウセンコウヒゼンダニが寄生して、とても激しい炎症を引き起こした状態を言います。
このダニは草むらなどで付くマダニとは違ったものです。
基本的にはお家の中で飼われている猫ではほぼ見ないもので、この子も野良猫さんです。
顔だけでなく、首のあたりまで皮膚症状が出ています。
この疥癬はとても激しい痒みを伴います。他の猫や人間にも移ることもあります。
その痒がり方と見た目で疥癬をすぐに疑うのですが、皮膚の表面を少し採取し顕微鏡で観察すると・・・
こんな姿をしたヒゼンダニを見ることができます。この写真では二匹いますね。
しっかりと足が見えて、蜘蛛のような亀のようなモグラのような。
治療は駆虫薬を口から飲ませるか、注射するか、スポット剤を皮膚に付けるかになります。
だいたいが1~2か月もあれば駆虫出来て、かなり綺麗な顔に戻すことができます。
野良猫(まれに飼い猫でも)でこのような子を見たら、連れてこれなくても写真を撮ってご相談ください。
寝れないくらい激しい痒みなので取り除いてあげたいものです。
いそざき動物病院
平塚市南金目885‐4