いつもはケージの端っこに置いたままのこのボール
たまにケージからくわえてきて、私の足元へポンと置く。「蹴って!」と言う合図だ。
私がこのボールを蹴ると、ダッシュで取りに行ってボールをくわえて、また私の足元にポトンと落とす。
それをまた蹴って…くわえて持ってきて…を4.5回続けると、突然そのボールをくわえてケージへ入ってしまう。
後でもう一度見てみると、ボールはタオルに半分かぶっていて、守っているような様子。
普段はこうして自分が寝ている座布団
座布団に鎮座していたのはボール本人(犬)は向こうのクッションの上。
私がボールをどけてやろうと近づくと、ムクッと起きてきて、「さわったらダメ」と言わんばかりにボールのそばにやってくる。さわらずにおいたら、ボールをそのままにしてまたクッションの方へ戻った。
たまにわたしを見つめて棒立ちしている時がある。「どうしたん?」とその辺を見てみると、ボールがショータの届かない所に入っていることがある。
それを取ってやると、くわえてまた持っていくのだが、そのくわえ方が優しすぎる。押さえるとフエが鳴るボールだったので、音を出さないためなのか…?とにかくそのボールをまるで子供でも扱うかのようにゆるくくわえるのだ。
我々はほとんど触ったことがない神出鬼没のこのボール。移動させているのはもっぱらショータなのだが、その心は?
このボールに対するショータのストーリーを聞いてみたいものだ。