本を読む気にもならないほどの無気力な生活がずいぶん長く続いていた。
どうかすると厭世的な気分になるのを振り払うように友人に会っていた。彼女たちの生き方、人生の処し方を聴いていると、見習わなければ…と思うことしきり。と同時にこの歳になって未だに《私の人生》に悩む甘ちゃんの自分を情けなく思っていた。
老人性うつ病かも?と思い、出来るだけ考えを巡らせないで、自分の気持ちに沿って行動することにしていた。
そんな時に書店でふと目にとまった文庫本
呉智英(くれ・ともふさ)氏の名前だけは知っていた。といってもその名前を「ご・ちえい」と読んでいたくらいなので、どの分野の人なのかも知らなかった。
宮崎哲弥氏に関しては以前に書いたことがある。その時の記事を検索して改めて6年前に自分の書いたものを読んでみた。〈若かったなぁ〉〈でも全く進歩してないなぁ〉と笑ってしまった。
このリブログした記事に書いたことは、なぜか今の自分の心に元気を与えてくれたので、今回のブログはこの『少数派』をメインにしようと思う。