ケレタロ紀行 ㉘ ベスト1【修道院跡】 | アブエリータの備忘録

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Today is a gift.
That's why it is called "present".


ケレタロでは、世界遺産の街並みを散策し、様々な教会を毎日のように訪れ、「死者の日」のにぎわいも経験できた。


観光客として、なかでも一番心に残ったのは《元修道院の見学》だった。

(ピンボケの写真もありますが、是非クリックで拡大してご覧ください)


街の中心から15分くらい歩いたところにサンタ・クルス教会 があり、そこに隣接して修道院跡がある。

 


写真の右側が修道院だった建物 

 


ここに入場できるのはウィークデーの午前中か夕方で、日曜日だけは9時から4時まで開いている。日曜日だったので教会はミサ中。入りきれない人たちが牧師に耳を傾けていて、教会内を覗くこともできなかった。


修道院跡の入り口から普通に入ろうとしたら、トイレの料金番をしていたオバサンが、「ここは事務所で登録したグループでないと入れない。英語のガイドは2時間後にしか来ない」と言われた。


「少しはスペイン語がわかるけど…」と話していると、近くでそれを聞いていた中学生くらいのメキシコ人の男の子が「ボク、英語わかるから僕たちのグループに入ったら?」と誘ってくれた。


彼は父親と弟の3人で来ていて、父親は英語はわからないようだったが、兄弟とも英語を習っているらしく、訛りが強くて流暢ではないものの十分意思疎通ができた。


事務所では名前や国籍をノートに書いて、入場料として10ペソか20ペソの寄進をするようになっている。


12,3人くらい集まったところで、その父子と同じグループで、スペイン語のガイドに続いて中庭 からスタートした。

 


塀が高い

 


庭に植えられた木の棘は十字架の形をしている それにまつわる伝説を説明していたが、耳に飛び込んでくる単語から想像するしかなかった。

 


修道士の部屋(?)の外側

 


バスケットゴールのある広い中庭は何に使われていたのだろうか。

 


左端のてっぺんは日時計 だった。中世の教会の修道士たちは、こんな青空を見上げて何を思ったことだろう。

 


水を利用した冷蔵庫のような貯蔵庫 

 


修道士の食事を作っていたという台所 

 


修道士の部屋 

 


征服後のキリスト教布教の拠点となっただろうこの修道院の中で、修道士たちは先住民と同様の貧しい日常を過ごして布教に奔走していたのだろうか。

 


征服後のキリスト教の修道士については、研究テーマの一環でもある。見学をしながら、スペイン人の侵略が進む中で《魂の征服》を目指した修道士たちと、土着宗教を守ろうとした先住民の人々を想った。


親切なメキシコ人の兄弟は、ポイントを押さえては交互に説明してくれていたが、私にも理解できていたことばかりだった。思うに、彼らの英語のレベルと私のスペイン語レベルが同じくらいだったようだ。


ツアーが終わると、ガイドさんにチップを渡して解散になった。遅れて出た私は、彼らにもう一度お礼をと探したがとうとう見つからなかった。


ケレタロ観光のダントツ1位はこの【サンタクルス修道院】だ。