老母の断捨離 後日談 | アブエリータの備忘録

アブエリータの備忘録

Yesterday is history,
Tomorrow is a mystery,
Today is a gift.
That's why it is called "present".


母の断捨離のその後を書き留めておこう。


母から預かった貴金属?を近くの【買い取りショップ】へ持って行った。親切な店主は鑑定の方法を丁寧に説明し、刻印している数字や図柄の見方等々、いろいろ教えてくださった。


持ち込んだのは、鑑定書付きのダイヤのイヤリングと鑑定書付きの金のネックレス、そして鑑定書はないが金らしきプチネックレスと金銀らしきイヤリング。


ダイヤのイヤリングには小さな鑑定書がついていたが、このサイズのダイヤであれば、こんな紙切れ一枚の鑑定書であるはずがないのだが…。やはり、ダイヤの鑑定に使われるキットを当てても全く反応せず


結果、正真正銘の18金だったネックレスとプチネックレスだけ買い取ってもらえた。他のものはメッキとかなんとかで売れる価値なし。

 


ネックレス(右)は26000円、プチネックレス(左)は4000円、合計30000円なりぃ


万単位になったのは予想外。数千円にでもなれば儲けモンと思っていただけにとても得した気分。私のではないけれど…。


今、金の相場が高くて、24金で1グラム4300円くらいだそうで、買い取り額は店によっていろいろ。その店では18金は2600円だった。ちなみに、このような貴金属の買い取り額は、だいたい商品を購入した金額の10分の1くらいになるそうだ。


試しに5年前に買った私の結婚指輪を鑑定してもらったら、買い取り額は、購入額のちょうど10分の1だった!


先日、そのお金と残りのアクセサリーを持って母を訪ねた。


思いがけない金額でとても喜んでいた。26000円で買い取ってもらったネックレスは、大昔で30万円位で購入したはずだ。今ではもっと高額であろう金額を払ったはずのモノなのに、母は誰からもらったのか覚えていなかった


前回、断捨離の時に私が持ち帰らなかった大量のアクセサリーは、同居する弟のお嫁さんとその娘に見せたそうだ。驚いたことに、ほとんど全部引き取ってくれたそうだ。


母は、「使ってくれるか捨ててしまうかは問題ではない。自分が捨てなくていいだけでありがたい」と言っていた。私はお嫁さんの優しさに感謝。


あれから母は、6棹のタンスのうちの2棹分を整理したらしい。不要とはわかっていても捨てられないモノなどを一か所にまとめて、私が教えたように分類して整理できたようだ。


そして、年寄り仲間に自分の断捨離について話したところ、思わぬ反響で、今や周囲でちょっとした断捨離ブームになっているらしい。


それからそれから、驚いたことに、母は断捨離前よりずっと元気になっていた。


前回、「整理をしたい」と言って私を呼んだ時、「何十年も漬けている【どぼ漬け】(糠漬けのこと)が今年は色も悪くて美味しくない。とうとう私も終わりに近づいてきたかと思っている」という話だったのだが…。


今回、「私、なんやら100歳まで生きるような気がしてきたわ」とのたもうた 


母は毎日必ず、ヌカ床の世話をし、川柳を作って葉書に書き、新聞に投稿するために歩いてポストへ投函しに行っている。来週86歳になるがこの人はたぶんボケないだろう。


断捨離して整理すると、部屋の中も心の中も風通しがよくなるようだ。過去への執着を捨てたとき、未来への希望を手にすることができる。母を見てそう思った。


母の断捨離結婚指輪