アブエリータの備忘録

アブエリータの備忘録

Yesterday is history,
Tomorrow is a mystery,
Today is a gift.
That's why it is called "present".

 

10月1日に入院して転院するまでの日赤での3週間、ひたすら本を読み続けた。

 

 

あいかわらずの修道女フィデルマシリーズ。入院前に購入しておいた本左下矢印これはシリーズ第4作。

 

 

 

あまりにも読むスピードが速くて、他にも数冊もってきていたものの、このシリーズが読みたくて、病院からAmazonへ注文した。

 

 

なぜか安価だったのと翌日配達につられて、シリーズの第14作目下差しとなるこの本を注文。順番を無視して買ってしまった。

 

 

 

読んでみて驚いたことに、修道女フィデルマが相棒の修道士エイダルフ(シャーロック・ホームズとワトソンのような関係)と結婚して子供までいて、その子供が拉致されて…という内容。

 

 

シリーズの初めから第10作まではすでに読んでいた(第2作と第3作は絶版なのかあまりにも高価であきらめた)。

 

 

とにかく主人公たちが結婚に至るまでの過程を遡って読みたいと思って、14作目に至るまでの第11作、第12作、第13作も注文をした。海外からの発送なので届くまでに日数がかかるのだ。

 

 

ペーパーバックをこんなスピードで読めたのは近年にないことだ!雑音が入らないからだろうか、集中力が半端ない。

 

 

日赤での3冊目はここぞとばかりに、ずいぶん長い間手つかずで目の前の本棚に並べていたこの本を、「今なら読める!」と家から持ってきてもらった。

 

 

 

鷲田先生が書かれている新聞の『折々のことば』や、新聞に記事が出た時など進んで読むのだが、あるブログで見つけた先生の著書『京都の平熱』ですっかりファンになっていた。

 

 

この本もブロガーさんのお気に入り度が高かったので、見つけた時に買っておいたのだが、難し気なタイトルだったので、なかなか読む気にならなかったものだ。

 

 

新聞や雑誌に掲載された文章が集められていて、タイトルから想像していたほどは難しい内容ではない。ニュースや新聞で見聞きする世の中のことがとても良くわかった。深く理解できたわけではないが…。

 

 

そして転院直前にフィデルマシリーズの第11作が届いた。

 

 

 

これを読みつつ、少し気分を変えて、病院の書棚で見つけたこの分厚い単行本に手が伸びた。

 

 

全く知らない名前の作家だったが、調べてみたら、時代小説や法廷物の推理小説を得意とする直木賞受賞作家だった。我々と同世代のようだ。

 

 

また次に書棚から手に取ったのは三浦しをん氏のこの本左下矢印直木賞受賞した作品とは知らなかった。

 

 

 

三浦しをん氏の作品は、他にも『舟を編む』、『仏果を得ず』、『月魚』、『あの家に暮らす四人の女』を読んだことを思い出した。好きな作家の1人ではある。

 

 

なんとも不思議な読後感で、勢いで続編の『まほろ駅前番外地』を注文してしまった。

 

 

フィデルマシリーズの第11作も読み終えたのに、第12作や第13作がまだ届かない。配達状況を調べると、なぜか

お荷物の状況を確認できません

とかで、返金するから…と強制キャンセル。

 

 

他にも読む本があるのだが、ペーパーバックが無いと寂しい。翌日配達という一冊を選んだら、飛びに飛んで第23作となった。今までも発行順に読んでいたわけではないので、「まあいいか」と取り寄せた。

 

 

 

病院での生活は、私の日常から完全に遮断されているので、それこそ《三食昼寝付き》の優雅な生活だ。本を読みふけって、ブログを書いて、時々リハビリをして…。

 

こんな生活をしていていいのだろうかあせる

 

 

 

 

病院にはこれまでの入院患者が置いて行った本が並んでいる書棚がある。

 

 

半分くらいはコミックで、文庫本や単行本もあるが、どの本も何度も読まれたような風情で、ちょっと触れるのを憚られる。

 

 

先のブログでも書いたが、ダンナがモノを探せないことから、『話を聞かない男・地図を読めない女』という本を思い出したのだ。なんとその本を病院の書棚に見つけた!

 

 

 

一時は世界的ブームになった本で、ある程度の内容は知っていたが、、ダンナのこともあって今一度手に取ってみた。

 

 

こんな挿絵があったが、どの女性と話してもこの点はほぼ100%の同感を得られる。

 

 

 

分厚い本だが、内容は各ページの見出しだけでほぼ理解できる。

 

ネットの書評から借りて来た説明だが左下矢印

 

 男は危険だらけの外界に出かけ、生命を賭けて食べ物を手に入れる。それを女と子どもに食べさせ、猛獣や敵から家族を守らねばならなかった。その結果、長い距離を自由に動き回る感覚が発達し、弓矢の腕も上がった。男の職務内容を一言で表せば、メシの調達係。それが男の役回りだった。

 

女の役割も明確だった。子育てが任務であり、それに見あった能力を発達させていった。家である洞穴の周辺に危険はないか監視し、子どもの世話をしたり、果物や木の実を集めたり、同じ群れの女たちと一緒に過ごしたりして1日を送る。

 

 

実家ではすき焼きは必ず父が作ってくれて、みんなにふるまってくれていたのはその名残だろうか。

 

 

何十万年もこんな生活を続けているうちにすっかりDNAに組み込まれたのだろう。こうして出来あがった男脳と女脳との違いがある種の能力(?)の差になるようだ。

 

 

この本にこんなテストがあった下差し30項目ある質問に、a.b.c. から答えを選んで、後でテストした人が男性か女性かによって得点の割り振りを違えて計算するのだ。

 

 

 

その結果、私は170点で、オーバーラップと言う範囲に入った。

 

 

 

「得点が150点から180点の人は、男と女の両方に片足ずつ踏み込んでいるようなものだ。極端に男っぽい、あるいは女っぽい考え方をせず、融通が利くので、問題解決のときにとても役に立つ。こういう人は異性、同性を問わず友達ができる」

 


確かに私は女っぽいわけではなく、かといって男っぽいわけでもない。先日、女友達から「(見た目が)オッサンやん!」と言われた。この年齢になったからのテスト結果ではあると思うが…。

 

 

それでも、家での母親としての役割や、息子たちとの父親的関わり方など、来し方をつらつら考えてみると、とても頑張って女性をやってはきたが、LGBTQQかなぁ。セクシャルな意味ではなく。

 

 

 

 

突然の入院だったため、前の病院では入院セットを購入した。

 

 

セットの内容は、パジャマ、ティッシュペーパー、歯ブラシ、歯磨き粉、シャンプー、ボディウォッシュ、割りばし、プラスティックスプーン。消耗品はいくらでも補充してくれる。

 

 

顔も洗えないので、洗顔シートなどはネットで購入してそれを届けてもらった。お嫁さんにドラッグストアで買ってもらったものもある。

 

 

その他、家から持ってきてもらいたいものを、ダンナにわかりやすく説明をして箇条書きにして、何回かに分けてLINEで送った。

 

 

以下、ダンナに頼んだもの【  】→実際に持ってきたもの≪  ≫

 

 

【プラスティックのマグカップ】→≪孫たちが幼児の時に使っていた超小型のカップ≫

 

私(心の声) 「普通サイズのカップがいっぱいあるのになぜこのサイズ?」

 

 

【寝室にある銀色の蓋の栄養クリーム】→≪オロナイン軟膏とユースキンハンドクリーム≫ 

 

ダンナ 「寝室にあるクリームはこれだけやった」

私(心の声) 「銀色の蓋って言うたやん!(化粧用のクリームのイメージが無かったらしい)」

 

 

【薄手の花柄の羽毛布団】→≪厚手の花柄ではない羽毛布団≫

 

ダンナ 「これしかなかったけど…」

私 「こんな分厚い羽毛布団を病院のベッドで使えへんやん!」 

 

後日、ビデオ通話を使うようになって、私の指示した布団を発見。持参してもらったが、なんでこれが見えへんかなぁ。

 

注: なぜ羽毛布団かと言うと、病院では毛布にダブダブのカバーがかぶせてあり、ギプスの足にまとわりついて寝返りも出来ないから、カバー無しの羽毛布団にさせてもらった。

 

 

【洗面所に置いてある目薬】→≪残り1センチしかない目薬≫

 

私 「箱に入った新品があったやろ?」

 

 

【寝室に置いてあるムヒ】→≪リビングに置いてあるムヒの軟膏≫

 

私 「液体ムヒが欲しいから、わざわざ寝室にあるムヒって言うてるのに…」

 

 

こんな調子でいつもトンチンカンなものを持ってきては次の日に正しいモノを運んでくれる。日赤は面会が毎日一回可能だったから良かったものの、欲しいモノが揃うのに時間のかかったこと!

 

 

まるで小僧の使い。スマホにメモしているようなのだが見ていない。私のLINEもかなり読み落としている。

 

 

洗濯物を持って帰って、洗濯してすぐに乾燥機で乾かして翌日に持ってきてくれるのだが、洗濯物を干すときに汚れたピンチで挟んだであろう汚れが目立った。それに干す前にたぶん竿を拭いていない。

 

 

何もかも一緒に洗濯、乾燥するので、色の濃い衣類にはタオルのホコリがいっぱいついたままだ。でも私は文句を言わずに着ている。

 

 

転院先ではパジャマなどが必要になり、日赤を退院する頃からビデオ通話で探してもらえばいいことに気が付いた。もっと早く気づけばダンナも何度も往復することは無かったのだ。

 

 

LINEのビデオ通話で、その場所へ行ってもらって指示をするのだが、ダンナの耳しか写ってないことが今でもある。「お父さん、耳しか見えてへんよ!」

 

 

ビデオ通話で探してもらっても、私のイライラは同じ。〈なんで私が指示する前に勝手に動くかなぁ〉畳んで重ねてあるものをひっくり返して、画面からすぐ消えてしまう。〈勝手に動くな!〉

 

 

探し物をするときに、「紙袋を持って指示したものを放り込んでいって!」と言っても「大丈夫。玄関に集めてあるから」と聞き入れない。あげくに一番欲しかったカーディガンを忘れていた。

 

 

入院セットで使い始めたシャンプーとボディウオッシュを続けて使うつもりで、ダンナにこの2本と同じ種類の大きいサイズを補充用として買ってきてくれるように頼んだ。

 

 

持ってきてくれたのはこれら下差し

 

 

 

わけわからん!週に2回のシャワーと洗髪なので、シャンプーよりボディウォッシュの方が減りが早いのに…。後日めでたく大きいサイズのボディウォッシュを持ってきてくれたのだが、こちらの意図するところが理解できないのだなぁ。

 

 

15日にはショータのフィラリアの薬を飲ませるように言っておいたのだが、翌日確認の電話をしてみたら「アッ忘れてた!すぐ飲ませるわ」という調子。

 

 

LINEがちっとも既読にならないしLINE電話にも出ない時がある。家の電話にかけてみたら、案の定「マナーにしたままやった!」という。唯一の通信手段なんやから、せめて夜寝る前に最終チェックくらいして欲しい。

 

 

今の病院では面会は週に1回だけ。届け物はいつでも預かってくれるが、なんせ往復1時間超かかるのだから、出来るだけ無駄足を踏ませたくない。

 

 

1週間分と思うのか、先日は私の希望の麦茶680ml入りを10本と、野菜一日これ一本200ccを10本、そして洗濯物と冬用衣類を同時に持ってきた。そして3階までの階段を這う這うの体で上って来たのだった。(エレベーターもあるのに、エレベーターまでが遠い…とか)

 

 

結局文句をいうてしまったが、申し訳けない気持ちと、もう少し考えたら?という気持ちと…。

 

 

今日は面会日だった。ダンナの体調は至極いいらしい。愛犬ショータには振り回されているようだが、一人で暮らしている方が元気で機嫌がよさそうに見える。