大切な人を失ったあとの心の動き 2 | 離婚からの立ち直り

離婚からの立ち直り

公認心理師/精神保健福祉士 離婚経験のカウンセラーが綴る「離婚から立ち直る方法」離婚後は、喪失感、孤独感、絶望感、後悔、憎しみ、恨み、怒りなど様々な感情に押しつぶされそうになります。でも、必ず新たな1歩を踏み出せる日は来ます。

離婚うつからの立ち直りカウンセラー原 つよしです。

 

昨日は、離婚時に起こる心の動きの5段階について書きました。今日は、それぞれの段階についてです。

 

第1段階の「精神的衝撃」というのは、離婚前に起こった出来事や離婚に繋がるような事実を知った時の心の状態です。

 

例えば、

・パートナーの浮気や不倫の決定的な事実を知った。

・突然、離婚をしたいと言われた。

・家を出ていってしまった。

・修復に向けて頑張っていたけど、不倫は終わっていな 

 かった。等々、

離婚に繋がる現実を知ったときは、相当なショックを受けます。目の前が真っ暗な状態です。

 

第2段階の「情緒的混乱」では、離婚直後で次第に様々な感情に襲われてきます。

特にパートナーに裏切られた側の場合は、怒り、憎しみ、不信、そして時間が経つと自責、苦しみ、悲しみ、さらに不安や絶望感、孤独感など。

情緒的な面だけでなく、眠れない、食欲がないなど体調面にも影響がでてきます。

 

第3段階の「消極的受容」は、まだ、心の整理はできない状態だが、現実をイヤでも受け入れるしかないと頭では理解をし出します。諦めの気持ちを持ち始めます。

 

この段階は、きちんと第2段階で起きている混乱状態がを抑圧したり、誤魔化したりして、無理に前向きに考えようとすると逆に立ち直りを遅らせてしまいます。

だから、あえて「消極的受容」としています。

 

第4段階の「自己開示」は、離婚したことを周囲の人に打つ開けることができるようになります。

この段階も、無理に打ち明けようとするのではなく、自分の中で、自然に打ち明けることに抵抗がなくなる時がきたら話せばいいです。

誰にでも打ち明ける必要はありませんし、誰もがこの段階に至るとは限りません。

まずは、理解してくれる人、味方になってくれる人に話せそうになったら話せばいいです。

 

第5段階の「新しい生活の確立」は、過去をひきずっている気持ちが完全になくなってはいないかもしれませんが、ちょっとでも、新たな道に進み出す気持ちになり始める時期がきます。

 

注意してほしいのは、この段階を順番どおりに進むわけではないということです。

行ったり来たりするし、落ち込んだり、また立ち直ったりを繰り返しながら進んでいくということです。

 

誰もがこういう心の動きを経験して、立ち直っていきます。

 

「離婚うつ」「喪失体験」「依存症」

     

  feel相談室 ホームページ

  

      にほんブログ村 家族ブログ 離婚へ