修復のアピールでの間違い--私・私・私ばかりの主張の何がミスなのか?
こんにちは。松浦です。お久しぶりです。
さて、表題の件ですが、タイトルだけだと分かりにくいですよね。
何を言いたいかと言うと、修復の手紙、についてです。
正確には、修復したい方が書く手紙の方向について間違えてしまうポイントについて話をしますね。
夫婦関係の修復を希望する場合、手紙を書くことは多いものです。
離婚をしたい側からすれば、手紙をもらうこと自体が怖いものかとは思いますが、
その怖さにも理由はありますよね。
(1)コンタクトをとってくること自体が怖い
(2)どんな内容が書かれているかが怖い
(3)執着が怖い
(4)これ以上エネルギーを吸い取るような態度を分かっていない事自体が怖い
あげればキリはありませんが、諸々の怖さがあるかと思います。
いずれにせよ、怖いと感じられてしまうという前提に立った時に思うこととし、
にも関わらず、なぜ、手紙の内容で、私の主張、を繰り返してしまうのか、ということです。
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皆さんが必死なのは分かります。
ただ、相手方の立場に立った時、ニュアンスとしては、
「もうあなた(夫・妻)と関わりを持ちたくない、あなたの話を聞きたくないから別居をした。離婚の請求をした。」
ということです。
ポイントは、あなたの話を聞きたくない、というところです。
その、あなたの話を聞きたくないという状況は、あなたの話の内容はなんであれ、
どう書かれていたとしても関わりたくない・・という話なわけです。
とはいえ、修復をしたいのであれば、アプローチをしなければなりません。
そうであれば、できるだけ感情をマイナスには持っていかれたくないわけで、
なのに、手紙の内容は、
一人称が私、私は、私は、の連続、
こんな手紙を受け取れば、その手紙の中に、
相手方は存在していないし、
自分のことばかりだし、
説得に感じるし、
執着に感じるし・・と、
気持ちは分からなくはないにせよ、相手方の事を考えた時、
嫌だと言われているのに、
自分アピールばかりされていれば、余計に信頼はマイナスになるし、
余計に怖さを増していくのではないでしょうか。
一度、ご自身の書かれた手紙の内容を確認してみてください。
相手方を横に置いてしまい、自己アピールにばかりなっていないでしょうか。
これが、結婚前、交際を申し込む時であれば、まだ許されるでしょうし、
そのエネルギーが手をつなぐキッカケになるかもしれません。
ですが、状況が違います。
相手方は嫌がっているわけです。
その状況で、私アピールは、相手方の目にはどう映るでしょうか。
今一度、相手方の目線から、何を書くべきか、何を考えるべきか、
今置かれている自分の立ち位置と、相手方の感情を、
もう少し考える必要があるのではないでしょうか。
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主体は相手方です。
行動をするのは自分主体でも、受け取る主体は相手方なのです。
受取手の事が第一なのだと僕は思うわけです。
受け取る側の気持ちが第一なのです。
それをちょっと考えてみてください。
ご相談があれば、以下の、
から相談してくださいね。
参考:離婚・修復のガイドブック
//行政書士松浦総合法務オフィス
松浦智昌