「いやいや夫婦問題なんて大げさなものはないんすよ!」っていう方 

 

こんにちは。松浦です。

 

表題の件ですが、これ案外多いんですよね。

 

たとえば、妻側から夫婦カウンセリングの相談があって、その相談後に夫が来るパターン。

 

個別での面談だからなのか、割と言いたい放題的な事もあって、

 

「もちろん自分の意思で来たんですよ。ただ、自分はそんなに夫婦問題があるって思ってなくって、あいつが大袈裟に騒いでるだけなんですよ。自分は離婚なんてする気はないですから。」

 

というフレーズは、もう何回聞いただろうかと。。

 

そもそも夫婦問題が無いと言いながら、離婚する気は無い・・って、

 

なんか繋がらない話だな・・とか思うわけですが、

 

いずれにせよ、妻側は相当深刻な話をしていて、

だけど夫側は「夫婦問題は無い」と言うわけです。

 

関連:夫婦カウンセリングの教本

 

そして、「いつもの事ですから。」とも言うわけで、

 

だけど、いつもの事だからこそ、積み上がるわけで、そして積み上がったものは、

何かの拍子で、突然、そして簡単に崩れ落ちていきます

 

そもそも、深刻に考えていなければ、僕のところに足を運んで、お金を払って、時間を使って相談になんて来ないわけです。

 

おそらくですが、

 

(1)本気で夫婦問題が無いと思っている方

 

(2)夫婦問題があることを認めたくなく、それを認めたら先に進んでしまう怖さを持っている方

 

に分かれると思いますが、当然ながら、多くは前者です。

 

そして、夫婦カウンセリングを継続しても、ずっと、問題は大きくなくて、だけど妻が望んでいるから付き合っているというような感覚で居る方もおられ、

 

そんで、夫婦ご一緒でのカウンセリングの時は深刻な顔で、それなりに向き合うわけですが、それでも、その本気で向き合っているかどうかの温度感というのは、

 

離婚を考えている側の方は敏感ですので、伝わるわけです。

 

そして、そんな態度なら「離婚しかない」と言われてはじめて、

 

あぁ自分は崖っぷちにいるのか・・ということに気付き、そしてしがみつき始めます。

 

そこで僕からは「今まで散々僕も言ってきたし、相手方からも言われてきたのに、なんで夫婦問題が無いって思ってるの?」と聞くと、

 

「こういうカウンセリングを通して、自分の事を分かってもらいたいだとか、夫婦の関係をもっとよくしていきたいっていうように思ってました」

 

と言うわけです。

 

簡単にいえば、相手方が離婚か修復かに迷っているということについては、

どちらかといえば、修復の方向に迷っていると思っていて、そんでカウンセリングをすることで、

もっと夫婦関係を良くしていきたいと思っていると考えていた・・というわけです。

 

都合のよい解釈です。

 

関連:離婚と修復の選択 正しい迷い方

 

なぜそういう解釈になるかというと、

相手方、パートナーの事を見ていないからです。

興味関心を持って、理解しようという積極的な気持ちを持たずに、相手方の事を分かったつもりになっているからです。

 

分かったつもりになると、そこで時が止まります。

相手方の揺れ動く気持ちを組み上げることができなくなります。

そして自分都合の世界だけに生きていくことになります

 

どうにか、この部分だけでも、片隅に置いていただきたいと思う・・という話です。

 

ちなみに、夫婦カウンセリングの場だけの話ではなく、

夫婦の日常で起きていることだとも思います。

 

自分自身を見つめてみて危ういと思うところがあれば相談をしてください。

 

離婚おきがる相談室

 

関連:モラハラ・夫婦関係については離婚と修復のガイドブックも参考にしてください。

 

それでは!

 

// 行政書士松浦総合法務オフィス 松浦智昌