森薫さんの『乙嫁語り』新刊が出てたのに気づいてなかったーアセアセ
早く本屋さんに行きたい今日この頃です^ ^


森薫さんの作品は、前作の『エマ』でその絵の美しさに魅了されましたキラキラ

そこから最初期の『シャーリー』に遡りつつ、
新シリーズ『乙嫁語り』の新刊を待ち望む日々目


森さんの絵は、細密画とも言えるほどの細かい描き込みが特徴的です。

『エマ』の後半くらいから、一層緻密な絵になっていき、『乙嫁語り』では登場人物の衣装などが本当に細かいっ!!
一コマ一コマに注ぐエネルギーがとてつもない作品だと思います。


『シャーリー』と『エマ』は、近代イギリスのメイドのお話ですイギリス
『シャーリー』は、カフェの女主人と少女メイドの日常を描く連作短編集。
『エマ』は、お屋敷の坊ちゃんとメイドの身分違いラブストーリー。
『シャーリー』は2巻まで刊行。
『エマ』は全10巻で完です。

この2作品もすごくすごく素敵なお話なので、もっと詳しくご紹介したいところですが、今日は『乙嫁語り』の概略をウインク
最新刊をゲットしたらまたレビューしたいと思います。
写真は1巻です。



『乙嫁語り』の舞台は、19世紀の中央アジア。
都市に暮らすエイホン家のカルルクのもとに、草原に暮らすアミルが嫁いできました。
カルルク12歳。アミル20歳。

日常生活を描きながら(時に事件も起きつつ)、歳の差を越えてふたりが絆を育んでいく成長物語。
ちなみに「乙嫁」とは、「若い(美しい)お嫁さん」の意味だそうです。

アミルさんが可愛いし、カルルクとの暮らしぶりも微笑ましい。
エイホン家の人びとやご近所さんにも素敵なキャラクターが揃っている。
中央アジアの大家族物語かぁーいいなぁ照れ
…と思ってたのですが(^^;

3巻目にして急展開びっくり

登場人物の中に、スミスという人物がいます。
彼は、フィールドワークのためにエイホン家に滞在していたイギリス人です。
スミスのやっている調査は、今でいう文化人類学だと思います。

2巻の終わりで、彼はさらなる調査のため、エイホン家に別れを告げ、トルコを目指す旅に出ます。

3巻以降は、スミス視点で物語が進み、彼が滞在先で様々な「乙嫁」たちと出会いと別れを繰り返していくというスタイルになりますハッ
完全にネタ枠だと思ってたスミスが、実は重要キャラクターでしかもイケメン風って…いい意味での想定外^ ^

とはいえ、物語の合間合間にアミルさんたちも登場し、そちらも同時進行で物語が進みます。
アミルさんパートに戻ってくると、何だか安心感がある(´∀`*)


森さんはもともと中央アジアに興味を持たれていたそうですが、それぞれの地域の人びとや習俗の描き分けが素晴らしいです。
家の形や服装から、あぁ違う土地にやって来たんだな〜ということがよく分かる。

そして、それぞれの地で生きる「乙嫁」たちのドラマにも注目ですおねがい


既刊を読み返してたら、ますます新刊が読みたくなってきました〜爆笑


わたしも中央アジア大好きなので、参考文献?になるかどうかわかりませんが、過去にご紹介したこの記事を貼っておきます笑