リトミック研究センターディプロマB試験その①の続きです。

試験内容について。
まずは初級から上級にかけての試験でもあった、リズム&ビートを手と足を使って表現する動きのある試験。
初級からやってきてはいますが、ディプロマBの内容は比べ物にならないくらい難しいです。

①その場で4小節の音楽を聴き、瞬時に覚えその通りに足でリズムステップ、手でビート打ち。
拍子が違うものを2題。
②同じくその場で2小節の音楽を聴き、足でリズムステップ、手でビート。それを試験官の「変えて」の合図で手と足を交代。ひたすらそれを続けます。拍子が違うものを2題。
③その場で2小節の音楽を聴き、足でリズムステップしながら手で補足リズム打ち。拍子の違うものを2題。
④12小節の音楽を聴きながら、1小節遅れで手で指揮をしながら足でステップ。拍子の違うものを2題。

4種類の動く課題を各2題ずつ。計8題を試験官の前で1人でやります。
その場で音楽を聴くと書きましたが、一応前もって試験で使うCDが渡されますので全くの初見(初聴?)ではありません。
ただ140曲くらいCDに収められている中から先生が選んだ曲が出るので全てを覚えるのは短期間では厳しいと思います。
私はまず、11月からCDを聴き、全ての曲をリズム譜にする事と、聴音をしてメロディー譜に書き出す事を行いました。
なかなか骨の折れる作業でしたが、しっかりメロディーを聴き、書き取る事でその後覚えやすくなりました。
そして、まずは自分の覚えやすいやり方を見つける事。聴いた瞬間にその音楽のリズムを覚えるにはどのようにすればいいかを色々なパターンを試し見つける事にしました。
これは人によってやりやすい方法が違うと思います。
メロディーで覚えてしまってメロディーを歌いながらステップする人。
リズム唱(ティティティティ、ターティティetc.)で覚えステップする人。

私のやり方を書くと...
①に関しては、4小節を覚えるのはメロディーでもリズムでも難しいので、書き出したリズム譜からそれぞれのリズムパターンに数字をつけました。
そして4小節聴きながら4つの数字を覚え、それぞれのリズムパターンを覚えた数字の順番でステップするという方法です。
私は数字に関しては強いので(そろばんの先生でもありますから気合いピスケ)、こんなやり方でしたがどうなんでしょうね。試験を受けたメンバーと話すとこういうやり方はしていないようでしたてへぺろうさぎ
とにかく私はこのやり方がやりやすかったですし、4つの数字を覚える事は難しくないので間違える心配はほとんどなかったです。

②③に関しては、2小節を覚えるのはそれほど難しくありません。メロディーでもリズムでも。
ただ、身体が思っているように動くか。②③に関してはそれが一番重要です。
なので、ひたすらCDを聴いて動く練習をしておく事。
筋肉に覚えさせる事。
まさしくダルクローズの考えですね。
【第6の感覚=筋肉の感覚】です。

④のカノンですが、実は私はこれが一番苦手でした。動いていると鳴っている音楽がふと入ってこない瞬間があるのです。そして、そこからズルズルと指揮はずれ、ステップはずれ、、、
どこに神経を集中させると上手くいくのか。
それを見つける事に時間が掛かりました。
そして何度も練習していると、私の場合は後ろの拍に集中するとやりやすい事に気付きました。
どういう事かと言うと、例えば4/4拍子。
「ティティティティ、ティターティ」というリズムで音楽が流れると意識をして覚えるのは「ティターティ」の部分。最初の2拍は特に意識をしていなくても勝手に覚えて動けるという事に気付きました。
常に3拍4拍に集中させておく。
このやり方で、あとはひたすら動く練習をしました。


動く課題についてはこんな感じです。
11月に聴音などをして、CDを聴いて覚えて手でリズムを打つなどの練習はちょこちょことしていましたが、実際に足と手を使って動く練習を集中してやり始めたのは試験の2週間前くらいからです。
2週間、ほぼ毎日CD全ての曲を聴き繰り返し動いていました。
そして、スペシャリストでも仲が良いグループメンバーと一緒に練習したりもしました。
やはり1人でするよりは誰かと練習をした方が緊張感もありますし、出来ない部分にも気付く事ができますのでオススメです♪
今、初級や中級などで学んでいる方がいましたら、ぜひ同じクラスの人達と交流を深めて共に頑張っていく事をオススメしますニコニコ

そして残りの課題。
⑤ピアノ演奏
⑥リズム聴取
⑦視唱
⑧小論文

⑤は私は全く不安のないものですが、もちろんリト研で学んでいる人の中にはピアノが専門ではない人もたくさんいます。
ただ、これも練習をしっかりすれば必ずできるものだと思います。早めに準備をして1〜2ヶ月は毎日弾く、と決めて実行すれば大丈夫です。

⑥はどうでしょうか。これもまた私は全く不安なく、1回試しにCDを聴いて書き取ったくらいです。元々音大では、わけのわからないメロディー(臨時記号付き過ぎ、リズム複雑過ぎ)をひたすら聴音する訓練をしてきましたから、リズムだけを書き取るくらいは簡単なのです。
ですが、クラスの人達もほとんど問題なくできていたのではないかなと思います。
これもCDに収録されている20曲の中から1曲が出ますから、不安がある方はひたすら書き取るのみ、ではないかなと思います。

⑦も個人差が大きいのではないかなと思います。音感があるかないかで全然違いますから...。
それでも、やはり前もって試験で出る課題は教えてもらえます。何十曲もありますが、毎日歌っておくといいですよね。どれが試験で出てもいいように。
私は音感が悪いとは思いませんが、緊張すると多少うわずったり下がったりします。そこをどうクリアしようかと、声の出し方や緊張した状態での歌い方などシミュレーションは行いました。
ただ、これも音大受験の際の新曲視唱を思うと...。ディプロマAの試験では新曲視唱だと聞いていますので、今から不安ですショックなうさぎ

⑧は書くしかないです。当たり前ですが。
今回小論文を書くために何冊か本を読みましたが、それはとてもためになりました。小論文のためではなく、私のリトミックに関する考え方などのためになったという事です。
インプットとアウトプットは両方あってこそですね。今回あらためて思いました。
これからもたくさん本を読み、思った事や気付いた事などはこのブログなどで発信していきたいと思います。

試験内容、私の試験のための取り組みなどはこんな感じです。
次は、試験本番の事を書こうかなと思いますカナヘイ花