この度、日経WOMAN主催「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」を受賞することができました。
私の憧れの女性の先輩たちは、皆さんこの賞を取られていて、
そんな栄えある賞の末席に加えていただけたこと、身の引き締まる思いです。
少し、受賞スピーチを紹介させてください。
(緊張して、全くこの通りには話せていませんが)
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この度は、大変光栄な賞をいただき、誠にありがとうございます。
17歳の時、私は1枚の絵を描きました。
それは、施設の間取り図です。
今思えば、女子高生が描くなら、
おしゃれな建物の外観を描けばよかったのですが、私は間取り図を書きました。
日本の路上で、一人孤独に名前もわからずに
亡くなられる人がもういないように個室を描きました。
働きたいと思ったら、誰もが働ける仕事場がある様子、
栄養の取れる食事がいただけるカフェ。
救急搬送の時にホームレスだからと言って放置されないで済むような病院。
専門の相談員がじっくり相談にのれるカウンセラールーム。
こんな場所がこの日本でたったひとつでもあったら、
ホームレス問題が解決できるのではないかと言う理想の施設の間取り図でした。
19歳の時にHomedoorを立ち上げてから、
辛いこともたくさんありました。
ホームレスの人は怠けたいだけだ、
ホームレスの人が来るなら物件は貸せないよ、
いろんなことを言われました。
なんどもくじけそうになりました。
でも、待っていてくれるおっちゃんたちがいつもそばで励ましてくれました。
そして今年、ついに、5階建て20部屋の宿泊施設「アンドセンター」が完成しました。
ここまで来るのに、気づけば10年もかかってしまいました。
宿泊されたおっちゃんが、翌朝言いました
6時間も寝ちゃいました。と。
なんだかその言葉で、
私たちの小さな小さな活動が、
日本のホームレス支援のモデルに、
先進国の貧困支援のモデルに繋げられる、
そんな可能性を感じた瞬間でした。
最後に皆さんにお願いがあります。
私たちは、このアンドセンターを持続可能なものにすべく、
毎月の家賃100万円を1000人が毎月1000円を継続してご寄付でサポートいただくことで
運営する1000人キャンペーンを行なっています。
ぜひ、今日聞いてくださった皆様の中から、1000人のうちの1人が生まれたら、
とっても嬉しいなと思っています。
どうぞご協力、よろしくお願いいたします!
http://www.lp.homedoor.org/1000campaign
この度は本当にありがとうございました。