ホリデーを取り戻せ!! 瀬戸内編 | RikiStyle

ホリデーを取り戻せ!! 瀬戸内編

んなわけで18日にまずは淡路島に。

このヨット生活をするようになって

海の情報をくれる方が増えまして

 

まずは淡路島の友人から

12月から新たに借りる

港近くの家を

ゲストハウスにするつもり!

見に来てよ!と連絡あったので

そこを見に。

 

なかなかデカい家。

しかも港の昔ながらの漁師町っぽい

自転車か原付しか入れないような

入り組んだ細い路地の先にある古民家。

確かにこの小道は面白いかもね。

 

ヨットを1年改装&修繕したこともあり

DIYに関しては結構業者に近いところまで

わかるようになってきていたので

その辺もアドバイス。

いつでも泊まりに来ていい!と公認を得たので

太平洋周りで移動するときは

中継点にしたいと思います。

 

港も確認。

なかなか漁業者多そうな

いっぱい船の停まった港だったけど

きっと航海途中にちょっと寄って

繋いだんだろうなってヨットも

停まっているのを確認できたので

多分いけるはず。

 

んで夜は

その友人家族との

久々の再会を祝い乾杯し

 

 

翌19日の昼前には次なる目的地

香川県の沖合に浮かぶ粟島を目指す。

 

ここも仕事を一緒にしている友人から

祖母が住んでいた家があるのだが

島にあるからなかなか見にも行けないし

どんどん悪くなっていくばかり

住んでくれるならむしろありがたい!

と言っていただいた家があったので

そこを下見しに。

しかもGoogleMapで見れば

本当に小さな島で

目の前は港だしヨットもつけられそう。

 

途中、香川といえば!の

うどんを食し

連絡フェリーの着く港へ。

 

島民の足なのね。安い。

 

この船に乗船、出港。

 

到着しとりあえず友人の祖母宅へ。

もちろん中には入れないが

許可は得ていたので

門を開け、敷地内を見させていただき

庭から窓を覗いて、家の中も拝見。

どデカい。。。

そしてもう草が多い茂っているとはいえ

中庭も畑も素敵。

家の中は大きな

広い広い土間のスペースもあって

掃除すればいい感じじゃないか。

 

とはいえ、いきなりこの小さな島に

どこの誰かわからんやつが

空いてたはずの家に住み始めたぞ!

ってなったら怪しまれるし

島民の方にあって色々お話ししたいな。

船の係留のこととかも聞きたいし。

と思いながら

まずはこの島この時期唯一のホテル?

にチェックイン。

 

日本初の海員学校の敷地にある宿なので

残されている校舎がすぐ目の前に。

 

予約取るとき

普通の15時以降のチェックインで

夕食付きのプランがなく

朝食だけ付いたプランにしておいた。

 

夕食付きプランがないってことは

どこか食べるところがあるはず。

GoogleMapで見る限り

近くに1軒だけ食堂あるっぽいし

と思っていたのに

 

「どこで夕食食べられますか?」

と、聞いたら

「えー。今はないねー。

なんか持ってきてないの?」って。。。

 

えーーっ!!

何もないよ!

え!?食堂は?GoogleMap見たんだけど!

「夏しかやってないし、商店が一軒あるけど

タケウチさんところも今日はお休みで

やってないねー」

って。。。

 

えーー!って困ってたら

「18時便のフェリーで

夜のスタッフが来ますから

お弁当買ってこさせようか?

何でもいいかい?」

だって。w

 

お願いするしかないので

そうしたけど。w

 

んでとりあえず18時までは時間もあるし

外に出て散歩でもすっかな。

と思ったら、玄関口で

「お兄ちゃんどっから来たの?」

と島民のおじさん?おじいさん?

「これからあそこの

千葉から来てる女の子と

自転車で西浜行くけどアンタも行くかい?」

と、ナンパされ。

もちろん!!

 

ってことでレンタサイクル屋。

というか自転車置いてある場所行って

500円を壁の穴に放り込んで

勝手に持っていくスタイル。w

500円なかったから

どうせ翌日も乗りたいし1000円入れて

おじさんと

同世代の千葉からの一人旅の女性と

3人でチャリンコツー開始。w

 

綺麗なサンセットビーチ。西浜。

 

その後もツアーは続き

ここは廃墟だ。

ここは2年前からもう誰も帰ってきてない。

ここはちょっと前に立て替えたのに

病気で亡くなられてもう今は誰も住んでない。

この先の家には1人だけ婆さんが住んでる。

この先は昔は行けたんだけど

今は人もいなくて草が覆って

今はもう通れたもんじゃない。

などなど、基本空き家か廃墟だ。って説明を

たくさんしてくれました。w

 

昔は2000人ほどいたらしいのですが

今では200人足らず。

日本で最初の海員学校ができた島で

大きな貿易船や

商船に乗る人がたくさんいて

昔はそれはそれは

お金持ちがいっぱいいたんだ。と。

他にも色々。

 

そして家に住めばいいって

言ってくれてた友人から

しばらく行けてないから

ついでにうちの墓参りもしといてー。

と、言われていたので

そのおじさんにお墓も案内してもらい

全く関係のない千葉の女性も

謎に一緒に手を合わせてくれ

3人で

誰も血のつながっていない墓の墓参り。w

 

日も暮れていい時間。そろそろかな。

ってタイミングでおじさんは

「うちで一杯やろう!」

ってテンションになって

女性はそこでホテルに戻られたけど

僕はもちろん!とついていく。

 

家を建てた経緯から

外観や畑、建てた時のこだわりも

とにかく全部を話してくださり

「嫁さんが亡くなって

あんまり掃除できてないから

汚いんだけど悪いな。」と。

中に入れてくれ

確かに決して綺麗とは言えないな。

と思いながらも

席を用意してくれ

酒でいいか?と

あんまり綺麗に洗われていない

汚れて曇ったグラスに

カッピカピになった

ネギか何かが張り付いている。。。

 

そのグラスになみなみの日本酒を注いでくれ

グラスはあまり見ないようにして

グッと流し込む。

グラスはともかく、酒は美味い。w

 

その後

おじさんの生い立ちから

家庭構成、どんな仕事してたとか

あのときはどうだったとか

奥さんとの馴れ初めや

若かりし頃の話

京都にいる娘と

東京に出た孫の話

とにかく奥さんが先立って

もう何年も経つが寂しいんだ。と。

本当にも色々聞かせてくれた。

 

ホテルからお弁当届きました!

の電話が入り

ホテルに戻り

弁当食ってシャワー浴びて就寝。

 

 

20日

前夜に夕飯がなかったぶん

朝食はモリモリ。

朝から腹パン。。。w

 

朝からチャリで

島の端から端まで見てまわる。

 

当時の車が完全に朽ち果てている。

車って、こんなにまで朽ちるのね。。。

 

 

全体を把握。

 

戻って自転車を返却したら

前日の夕方はフラットだった桟橋が

とんでもなく急勾配になっていることに気づく。

 

調べたらなんと干満差が3mもあった。。。

これはいつかヨットを係留することがあったら

干満さにもしっかり気をつけないと。。。

 

前日はやってなかった

港前の島唯一の商店ものぞき

 

昼の便で隣の人口20人程度という

もっともっと小さな島、志々島に向かう。

 

乗船客、僕だけ。

もちろん降りるのも僕だけ。

 

15分くらいで志々島に到着。

降りてすぐの家でお爺さんを見かけた。

おお、人がいた。って感じ。

 

すぐのところにお墓。

 

これが志々島のお墓らしい。

 

この島には車がないんだろう。

軽トラでもギリギリ通れない

くらいの道幅の道が

海沿いに短く1本あるだけ。

 

とりあえずそれを突き当たりまで歩く。

ほんと短いから

それもあっという間なんだけど。

 

商店があったが

中に入っても誰もいない。

 

商品はほとんどなく

売られているものは

いつのものかわからない

タイムスリップしたかのような日用品。

 

何だか本当に時空を飛ばされて

タイムスリップした世界に来てしまった

みたいな、少し怖さも感じるような静寂。

 

ヤギが1頭いて餌を食んでいた。

近寄っても全く気に留める様子もない。

 

さらに奥まで行くと

完全に崩れた廃墟がちらほら。

 

山頂の景色がいいことだけは

前情報で入れていたので

一番奥の山へ続く階段を登る。

 

両脇に朽ちた廃墟が並ぶ。

ちょっと怖い。。。

 

夕方以降は歩けないな。。。

 

でも快晴の気持ちいい天気だったから

当時ここにあったであろう日常を

思い描き、想像して歩く。

何とも不思議な空間。

 

山頂まで着くとそれは素晴らしい景色でした。

 

テーブルや椅子もあったので

ポットに入れてあったコーヒーを飲みながら

ちょっと休憩。

 

そしてもう一つ情報のあった

大楠の方へ。

 

尾根沿いを歩き

ちょっと島の裏側へ降った先に

その巨木はあった。

 

正直、この小さな小さな島にある木なんて

大楠といえどもこの島にしてはデカい

そんな程度だろうと思っていた。

とはいえ、他に見るものもないし

一応見とくか。と。

 

が、しかし

その存在感がとんでもなかった。。。

想像の10倍くらい大きくって

とんでもなく神秘的だった。

 

何だろう、その生命の塊!!

って感じの存在から放たれるエネルギー

その空間、空気感。。。

 

 

 

 

 

圧倒されました。。。

これはこのためだけにでも

この島に来る価値がある!

と言ってもいいほどでした。

 

んで下山。

本当に小さな島なので

全部で2時間ほどかな。

 

途中、かなり高齢な

お爺さんとお婆さんを見かけましたが

その程度。

 

歩くのも大変そうなのに

この海岸線以外

急な山道しかない島で

どうやって生活しているんだろう。と。

 

誰もいない島の船着場にあるこのベンチ。

連絡船が来るのを待ちます。

波の音とたまに聞こえる鳥の声。

なんだか「千と千尋・・・」の

千が海の中の線路で列車を待っている

あんな気分でした。

 

そしてしばらくして船到着。

このときは

え!?何しに?住んでんの?

って感じで6人くらい降りてきたかな。

香川の方へ働きに?買い出しに?

みたいな島民らしき人も。

とはいえ、後10年もすれば

無人島になってしまう

可能性だってあるなー、と。

 

連絡船に乗って僕は

元来た港

車を停めてある四国本土の港へ。

 

そして次に向かうは山を越えた

高知県の仁淀川。

 

実は冬の仕事の話を聞かせてほしいって

連絡をくれていた

川のガイド業をされている

有名ガイドさんからの連絡を

返答するのを忘れていて

この時、間を繋いでくれていた方から

連絡してあげてね!

っというメッセージが入った。

 

あー!忘れてたー!

けど、何と偶然にもそれは高知の人で

偶然にも僕は四国にいる。

調べれば

1時間半かからないくらいの距離。

これは行くっきゃない!!

と思って連絡をしたら

16時にはツアーから戻るから是非!

とおっしゃってくださり

突然で迷惑かなー

と思いながらも行ってみた。

 

そしてはじめまして!

から、それぞれ聞きたいこと

話ししたいことを

バババーっと話して

ではまた!!

と、僕は大阪の方へ。

 

その方が活動されてる

ベースのにはカフェもあり

コーヒーを注文しておきながら

コーヒー代払うの忘れて出てしまった。

後で気づいて連絡したけど

いいですよー!って。

あの時はほんとすみません。。。

ご馳走様です。。。

 

夜の明石海峡大橋を越え

 

数日間の自転車の

ガイドツアーを終えた仲間と

大阪、天満で合流し

飲みながら諸々のヒアリング。

情報共有。

 

天満泊。

 

ってことで

僕のホリデー、瀬戸内編も終了。

 

 

翌21日朝、宿の看板猫にお別れを告げ

 

この後は一旦実家に戻って

伊勢、東海編へと移行します。