丸山宗利 「昆虫はすごい」 | 生きてる缶詰

生きてる缶詰

イラスト描いたり サボテン育てたりの記録ブログ

イメージ 1

丸山宗利著「昆虫はすごい」読む。上の絵関係なしwww

人間がこれまで築き上げてきた社会上のルール・戦闘理論・生殖の方法論・農業・飼育・造形概念などなどは 昆虫が既にやっていた事だというのは知られている。
本書は それらの具体例を綴っている面白本。カラー写真7ページ付き。

一部要約

●虫に喰われてる植物が、その虫に対する防御物質を出して対抗する事がある。
それにまた対抗して葉上のハムシは自分の周辺に魔法陣のような傷をつけて葉脈の流れを遮断し円内の葉を喰う。
●有毒な仔虫を喰い続ける事で有毒な卵を産み、卵が捕食されるのを防ぐアカハネムシ。
●雌の体の表面に適当にペ〇スを差し込み射精するトコジラミ、精子は血管を巡り卵子にたどり着く。
●穴の開いたオス、ペ〇ス状の突起器官が付いたメス、メスが突っ込み精子を吸い取るトリカヘチャタテ。
●アゲハチョウの一部は交尾後、オスがメスの生殖器入口に別の分泌物を出して蓋をすることで他のオスから交尾されるのを防ぐ。
●トリコバチの一種は蛾の幼虫に卵を産み付ける。蛾幼虫の体内で一個の卵が分裂し増殖する。
二つに分裂したのが二卵性双生児。この虫の卵が百に分裂すると百卵生双生児になる。
蛾の幼虫に他の寄生蜂も産み付けて体内にて領域争いが起きた場合、トリコバチの幼虫の一部が兵隊幼虫に変化する。
他種の幼虫を顎でかみ殺し仲間を守る。戦いが終わっても兵隊幼虫は成虫になれず其処で生涯を終える。
●シロアリはゴキブリの仲間、アリではない。
●キノコの菌糸を食べるために巣内で栽培をするハキリアリ。
土の中にはキノコ菌糸を駆逐する雑菌も多いが、ハキリアリ体内にいる共生バクテリアが その雑菌を抑える抗生物質を分泌するので目的の菌だけ育つ。

などなど、、、


「パム博士」の参考にします。