ふぞろいの林檎たち・・・と言う小説がありました。


テレビでドラマ化されたものです。



原作とは内容は違いますが、何故か頭に浮かんだのがこのドラマでした。




こんなことが・・・・・


身近で起きるなんて・・・・





昨晩、3週間ぶりに行きつけの焼き鳥屋さん 「一直」に行きました。


時刻は午後10時。


自転車で店の前を通ります。


すると・・・・・


店内の様子がおかしい・・・・・・


外から見ると、カウンターが満席です。


土曜日です。名古屋のオフィス街である丸の内は空いているはずなのに・・・・・・


諦めて帰ろうとUターンした時でした。


いつも焼き場に居る大将がカウンターに居ます。


私の姿に気づき、私に向かって歩いてきたのです。


「りきさん!お久しぶりです!何故かカウンターだけ満席なんですけど、奥の座席はガラガラなのでどうぞ!」


と、誘ってくれるのでした。


中に居た2名のお客さん(常連さんと、いつもは一直でバイトをしているが休みで飲みにきていた学生)も外に出てきて誘ってくれます。


「じゃあ、ちょっと寄るね!」


と、私は店内に入ったのでした。


すると・・・・・・


奥の座敷にはお客さんが一人も居ません。


これはラッキー!


私は、カウンターから移動してきた2名と3人で飲みだしました。


店の人が注文を取りに来ます。


見たことのない若い女性でした。


常連のお客さんとバイトの学生が紹介してくれます。


彼女からも・・・・


「はじめまして!○○です。宜しくお願いします」


ニコっと微笑んでくれたのです。


後ろでバイトの学生も、まるで自分のことのようにニヤケテいます。


はは~~ん。


なるほど。


そういう事なのかと私は閃きました。


非番なのに、わざわざ飲みにくるバイト学生。


此奴・・・・・惚れたな・・・・・・・・・・・


やはり意味があるのです。


しかも非番なのに、まだ仕事に慣れない彼女を手伝っています。


常連さんに詳細を聞くと、どうやら一度2人で飲みに来た時に、このお店を気に入り自らバイトさせてください!と大将にお願いして雇われたらしいのです。


大胆な彼女です。


・・・・・・カッコイイ大将が気に入ったのかな・・・・・・・・


私は感じました。


それでもバイト学生は彼女(現状はただの友達)にぞっこんです。


彼女(只の友達)の話を(#^.^#)ニコニコにこにこしながら話していました。


カウンターは、そんな彼女目当てにくる方々と、カッコイイ大将を目当てに来店する方々で賑わっていたのか・・・・・


と思いながら、私は久しぶりに飲むお酒を味わうのでした。



そして久しぶりに食べる、一直の美味しい焼き鳥も、一串・・・また一串と食べるのでした。





翌日の日曜日も仕事の為、午後11時30分には会計を済ませて帰ろうとすると・・・・・・・


カウンターに、もう一人の常連の方が飲まれていました。


「りきさんお久しぶり!韓国のお土産のお酒があるけど、飲んでみます?」


ギョギョ!


嬉しいお誘い。


断る訳がありません。


「頂けるんですか~~?」(#^.^#) 完全に猫なで声です。


丸く薄べったい容器に入るお酒を1杯。また一杯・・・・と飲んで行きます。


・・・・美味しい・・・・・


私は、一度帰ろうと背負ったリュックサックを床に置き、カウンターに座り込んだのでした。


新しいバイトの彼女を交えて、皆で楽しく飲みだします。


私服に着替えた彼女は、まだ若いのにエレガントでしっとりとしたムードに包まれていました。


なんとなく・・・・・・


大将を見る目が熱い・・・・・


なのに・・・・・


非番のバイト学生を始め、男性陣の視線は彼女に・・・・・・


常連の女性も綺麗なのに・・・・・・


私は、そんな光景を見ていたら可笑しくて可笑しくて・・・・・・・


久しぶりに一人で大笑いしちゃいました。


・・・・・・


美味しい韓国のお酒が悪いのか(お酒のせいいにする)・・・・・





あれ?


翌々考えると・・・・・・


大将の一人勝ちか?


ふと大将の顔を見ると、いつもの営業スマイルじゃない!


完全に、地で笑ってる・・・・・・・



こりゃ・・・・・


ますます大変だ・・・・・・


大将に好意的な常連の女性を見ては・・・・・・


「ピ~ンチ!!!」


と言ってしまいます。


新しいバイトの彼女の視線を・・・・点々点々点々点々てんてん・・・・・・


と指で追うと・・・・・・・・・・・・


視線の先には、いつになくニヤケタ大将・・・・・を見ては・・・・・


常連さんに向かって・・・・・


「ピ!ピ!ピ!ピ~~~ンチ!」


と、構ってしまいました。


更に、ふと視線を変えると・・・・・・・


怒りの視線を私に向けるバイト学生が・・・・・・・・・


彼女への視線は、満面の笑みで!


私には般若(ハンニャ)の顔で!





これから大変なことになりそうな、炭火やきとり”一直”さんです。


そんなメンバーで、


「はい!チーズ!」



心のひきだし  -未設定

「おい!学生!顔が半分だよ!」


もう一枚



心のひきだし  -未設定

さあ・・・・・・


誰が誰を好きなのか・・・・・・




え?


私ですか?


そんなの関係ね~!


のです。





「ところで今何時?」


え~~~~


「午前1時30分」


明日仕事なのに・・・・・・・・・


帰って直ぐに寝たのでした。