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子どもが産まれると、
世間はすぐに「今日からパパですね」と言う。
もちろん事実としてはその通り
なんだけれど、
心の中では
「いや、そんな急にパパになれるわけじゃないよ」
と思ったりする。
だって、昨日まで普通の一人の人間だったのに、
今日から突然“パパらしく振る舞え”と言われても、
そんなスイッチはどこにもない。
でもそれでいいんだと思う。
人が何かになるときって、
必ずグラデーションがかかる。
はっきりとした境界線なんてなくて、
にじむように、
ゆっくりと変わっていく。
子育てもまさにそうで、
抱っこの仕方を覚えたり、
夜泣きに付き合ったり、
初めての発熱に右往左往したりしながら、
少しずつ「パパになっていく」。
会社の役職だって同じだ。
管理職になったからといって、
翌日から完璧に管理できる人なんていない。
部下に助けられたり、
失敗したり、
相談されたりしながら、
だんだん管理職になっていく。
この“グラデーション”が見えなくなると、
人に過度に期待してガッカリしたり、
自分の未熟さに落ち込んだりしてしまう。
でも本当は、
人はみんな、
ゆっくり、
ゆっくり、
グラデーションをまといながら
成長していく生き物だ。
だから焦らなくていいし、
誰かを急かす必要もない。
今日できなかったことは、
明日の自分が少しだけ
できるようになるかもしれない。
そんなふうに、
にじむように変わっていく自分を
やさしく見守ってあげればいい。