[ラッシュアワー] | 力道の映画ブログ&小説・シナリオ

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ブレット・ラトナー監督。ジム・コーフ、ロス・ラマンナ脚本。アダム・グリーンバーグ撮影。ラロ・シフリン音楽。98年、アメリカ映画。

スカパー,ムービープラスにて鑑賞。これまで、ジャッキー・チェンの作品を観てこなかったが、これは抜群に面白い。リー捜査官役でハリウッドでも小気味良いアクションで楽しませてくれるジョッキー・チェンに加え、本作のパートナーでもらあり、[ビバリーヒルズ・コップ]のエディ・マーフィーを小型にそしてよりワイルドにしたようなジェームズ・カーター刑事を演じたクリス・タッカーが次々に繰り出すギャグのテンポの良さ。黒人と中国人の音楽の好みや、拳銃を奪い合うギャグを前半に織り込んでおいて、クライマックスやラストに使う脚本も秀逸。

愛娘を誘拐された在ロサンゼルスの中国ハン領事(ツィ・マー)が、香港から生え抜きの刑事リー(ジャッキー・チェン)を呼び寄せる。それが目障りなFBIは、ロス市警きっての破天荒な刑事カーター(クリス・タッカー)を監視役として派遣する。最初は反目しあっていた2人だったが次第に結束を固め、やがて意外な黒幕を突き止め…。

当初あまりに無茶苦茶なカーターはパートナーがおらず、爆弾の解除を行っているジョンソン(エリザベス・ペーニャ)が誘拐された領事の娘スー・ヤンの爆弾を解除する場面で活躍。登場人物がそれぞれに役割をこなしている。まさにノン・ストップ、犯人グループが指定した飯店で一度は失敗するリーとカーター、香港に戻されようとするリーを強引に引き留め、一気にクライマックスに突入していく。手に汗握るアクションの連続に爆笑の笑いを見事にミックスして楽しませてくれる。最高のアクション・コメディだ。