[ダーティ・ペア劇場版] | 力道の映画ブログ&小説・シナリオ

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真下耕一監督。高千穂遙原作。谷田部勝義演出。土器手司キャラクター・デザイン。宮武一貴メカニカル・デザイン。星山博之脚本。志熊健三音楽。松原みき主題歌。87年、松竹配給。

スカパーWOW WOWプラスにて鑑賞。ハヤカワSFマガジンに連載された高千穂遙のふたりの女性、ケイ(島津冴子)とユリ(頓宮恭子)による世界福祉事業協会WWWAのトラブルコンサルタント。[ラブリー・エンジェル]、だが事件ごとに莫大な被害を出すことから、通称[ダーティ・ペア]の活躍を描く日本TVシリーズから派生する劇場版。

金塊同様に高値で取引される希少鉱石「ヴィゾリウム」。その数少ない産出地である鉱山惑星アガーナには、ヴィゾリウムを巡って対立する2つの国家があった。その一方、「ウルダス」のヴィゾリウム実験プラントが何者かに攻撃されたことから両国間の緊張が高まり、無実を主張するもう一方の国家「エディア」がWWWAに事件の調査を依頼する。
事件を担当することになったケイとユリは、早速両国の指導者に面会し、閉鎖されたプラントの調査を開始した。しかし息抜きにシャワーを浴びているところへ、自称大泥棒のカースン・D・カースン」(森功司)と鉢合わせしてしまう。逮捕したカースンから、「ワッツマン教授」(大塚周夫)なる人物を突き止めたケイとユリは、カースンと共に博士の研究所に侵入を開始した。そこで、博士がヴィゾリウムを使った人工進化の研究をしていることを突き止めるが…。

こちらの方がOVAよりはテンポもあり面白かった。惚れ易いユリはカースンに恋心を抱き、お色気、アクションをふんだんに盛り込んでいるところはいい。制作が[機動戦士ガンダム]の日本サンライズなので、それっぽい絵、いかにも80年代。マッドサイエンティストワッツマンを大塚周夫が声をあててるのだが、どうもブラック魔王に思てしまう。だが、彼の声がそのマッドぶりに合ってる。登場してくる怪物のデザインは[エイリアン]だし、[スターウォーズ]のビーム・サーベルも登場する。とにかく何でもありのスペース・オペラ。この手の話をあまり難しくしない方がよく、これでとまだウザい気がする。できれば、この作品は現在のアニメ制作会社、グローバーワークスとかMAPPAあたりにリメイクして欲しい。凄い作品になり、キャラクターがいいだけに、大ブレイクするのではないだろうか。主題歌に現在のシティポップブームの引き金になった松原みきが起用され、先見のの明を感じさせた。