[ハスラー2] | 力道の映画ブログ&小説・シナリオ

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マーティン・スコセッシ監督。ウォルター・テビィス原作。リチャード・プライス脚本。ミヒャエル・バルハウス撮影。ロビー・ロバートソン音楽。86年、アメリカ映画。

ロバート・ロッセン監督の61年の前作から25年越しに製作された続編。スカパー、イマジカBSの録画にて鑑賞。

何度もノミネートされ受賞出来なかったポール・ニューマンが遂に主演男優賞を獲得した作品であるが、この作品は85年[トップガン]で人気が爆発したトム・クルーズを若手ハスラー,ビンセント役で起用したことで、日本でもビリヤードの大ブームを巻き起こし、キャロムからポケットへゲームの人気も変化した。


ミネソタ・ファッツとの死闘から25年。かつて"ファースト・エディ”と呼ばれた異名を取った凄腕ハスラー、エディ(ポール・ニューマン)も50代になり、賭けビリヤードから引退、酒のセールスで富を築きシャネル(ヘレン・シェイヴァー)との老後も考えていた。ある日、自分の若き日を思わせるハスラー、ビンセント(トム・クルーズ)に出会ったエディは、彼のマネジメントをしながら、数ヶ月後にアトランティック・シティで開催されるナイン・ボールの大会に参加することを決める。ビンセントの彼女カーメン(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)も加え、三人の武者修行が開始される。エディはビンセントの試合の勝ち方、負け方等駆け引きの全てを伝えるが、やがて相容れない二人は別々に大会に参加するが…。

60年代、スタイリッシュなハスラー役で観る者を魅了したポール・ニューマンが、初老のダンディーなハスラーとして燻し銀の演技を見せてくれる。ビンセントを見出し、その教育と確執、ハスラーとして復帰するも黒人ハスラー・アモス(フォレスト・ウィテカー)にカモられる等、苦闘する様を演じ人間味溢れるエディを演じていた。オープニングの煙草の煙、ダイアローグ。スコセッシはセンスある演出で見せる。[レイジング・ブル]等、対決物は定評があるだけにクライマックスの二人の決戦は緊迫感溢れる勝負を見せてくれるが、そのアイロニカルな結末が実に面白い。

DVDはレンタルにあります。

マーティン・スコセッシ。[タクシー・ドライバー][レイジング・ブル]等。
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