「旅はゆっくり」
細部を楽しむ
やっととれた休みを充実させようと、旅行に出たあなた。巷にあふれる名所旧跡やグルメ情報を駆使して、ここへ行くなら、ここにも寄って、ランチはここでと、分刻みのスケジュールを立てていませんか。駆け足で名所をたどり、写真を撮ったとしても、疲れるだけで記憶に残りません。
いろいろなものをゆっくりと見る癖をつけて、見る目を養うことができれば、どこに行ったとしても、その風景に尽きることのない喜びを見出すことができます。早速、旅のしかたを変えてみませんか。
ぼくの好きな旅というのは、一度に一メートルか二メートルしか行かないような旅である。立ち止まっては、またあらためて同じものをちがう角度からながめる旅である。
(52.旅行)