医師9人退職、小児ICUを縮小 国立成育医療センター | mikirikiのブログ

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小児医療の拠点である国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)で、小児集中治療室(PICU)の医師9人が一斉に退職し、4月初めから病床を減らして運用する事態が続いている。センターは、医師を確保できるめどは立っていないという。

 センターによると、PICUの責任者の医長ら医師5人が3月中旬、相次いで退職の意向を伝えてきた。別の非常勤医師4人も任期満了で、3月末に計9人が退職した。PICUの医師数は28人から19人になった。医長ら5人の退職理由についてセンターは「公表できない」としている。

 この影響で4月以降、PICUでは病床を20床から12床に減らした。ほぼ満床状態で、救急搬送の患者を受け入れられなかったことが少なくとも2回あった。医師が付き添って、別の病院に搬送したという。

 センターの井坂安利総務部長は「深刻な状況になっており、申し訳ない。他の病院に医師を派遣してもらうよう要請している」と話す。ただ、小児の集中治療を担う医師は全国的に不足しており、病床を元に戻せる見通しはないという。


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