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 こんにちは。こんばんは。おはようございますの方もいらっしゃると思います。理系の達人です。

 現在、私の著書(参考書・問題集)が発売中です。私がどのような指導をしてるのかのご参考になると思いますので、一度手に取って頂ければ幸いです。内容は小6の9月以降を想定した内容になっておりますが、最難関校を目標とする1学期の小6生でも解ける内容になっています。実際の入試の落とせない問題の難易度を知っておくには最適だと自負しております。一度手に取ってみて頂ければ幸いです。

 

 

 全国の超難関校で繰り返し出題されてる平面図形の問題の考え方を自ら使いこなせることを目的とした問題集です。超難関校対策とありますが、あらゆる受験生に必要な考え方が掲載されており全ての受験生が必要とする問題や情報が書かれた問題集となっております。解説部分は無機質な解説でなく、講師が前に立って授業をしているかのような感覚になることを目指して作成しているので、その問題の取り組み方や問題の背景、そして解説の際にしゃべることなども書かれております。一問一問を深く掘り下げて解説をしていますので、類題が出題された場合でも対応することが可能になります。

 

 また、有難いことにエール出版社様より、第2弾となる

  『語りかける中学受験算数 超難関校対策集 立体図形編』

の執筆の依頼を受けました。現在、鋭意執筆中になります。今年の受験生が使用できる時期には間に合わせますので、御期待下さい。

 

 今回は2021年4月18日(日)に実施されました、第1回志望校判定サピックスオープンの算数Aの難しいであろう問題の解説を掲載致します。算数Aは典型問題からの出題が多く落とせない問題ばかりです。間違えてしまった問題は今後の課題として真摯に受け止め、次回類題が出題された場合落とさないようにしていくことが模試の結果よりも大切になります。SO後の組分けテスト後の復習などに役立てて下さればと思います。

 

★全体を通して★

 志望校判定模試ですから、範囲のないテストになります。様々な分野から満遍なく出題されており、現段階での実力を見る上では適切な問題であったと言えます。問題自体は比較的簡単な問題が並んでいたという印象です。問題構成もいつもの組み分けテストに近い感じでした。しかし、試験時間が35分という短いこともあり、50分あれば解けたというケースも多いと思います。しかし、この算数Aの意図としては、

 短時間で適切に処理をしていく

という、女子学院(JG)などの学校を志望する場合は130点以上は得点したい所です。いわゆる、Aタイプの学校を志望する受験生向けの問題となります。勿論、Bタイプの学校を志望する受験生は出来なくてもいいのか?と言われるとそんなことはありません。Bタイプの問題を解くための前提として、Aタイプの典型問題が解けることが前提となりますので、やはり130点以上は取りたい所になります。

 

 大問1~3までは典型問題を中心に出題されています。ここまでは確実に得点をすることが大切でしょう。合わせて、大問4~6の(1)なども決して難しい問題ではありません。つまり、問題の取捨選択が今回の模試での高得点獲得に必要なことになり、入試本番でも求められる能力になります。

 

 いつものことになりますが、模試の後で大切なのは、結果に一喜一憂せずに、高得点の場合も点数が振るわなかった場合でも、

 何故、その結果になったのか?

とテストの復習をするとともにテストの点数の原因まで考察してみて下さい(この場合は点数が上手く取れなかった場合です)。大問3(5)などはやや難しい問題です。もし、今回のセットが入試問題だとした場合、この問題は飛ばして次の問題を解いていくことが得点アップの手っ取り早い方法です。その他、ケアレスミスをしたなどがその最たる例になります。

 しかし、ケアレスミスも様々なケアレスミスがあります。例えば、問題を読み飛ばしてしまい求めるものを間違えてしまったり、純粋な計算間違えをしたりなどです。しかし、どちらに関しても実力不足からくるものです。これをわかっていないと点数は伸び悩むことになります。時間などが課題の場合は早急に対策を打つべきです。学習の見直しが求められるといって差支えありません。

 

 話が少し脱線しました。本題に戻ります。出題されている問題は、入試では典型問題と呼ばれる問題ばかりで本番ならば落としてしまうと、合否に影響のある問題ばかりです。間違えた問題は理解出来ていない可能性が考えられますので、復習を徹底的に行うべきだと考えます。計算問題、一行問題が全14題、大問2題を35分で解ききらなければならないので、かなりの処理能力を必要とします。日頃より、

 時間を計って演習をすること

を心掛けていないと終わらない分量でしょう。小問集合は1題辺り1分位で処理をしていくように訓練が必要です。そのためには、

 問題を見た瞬間に解答の方針がわかる

ような演習を日頃より心掛けることです。αクラスなどでは入試問題演習などが行われておりますので、そういった機会を上手く利用することが大切と言えます。もちろん、これは国語や理科・社会でも同様のことが言えるのは言うまでもありません。理科などは独自に入試問題演習が出来ると思うので、短い時間で正確に処理することを4科目で出来るようにして、6月の志望校判定サピックスオープンに臨めるように仕上げていって下さい。

 

 小問集合は実際15~20分位は掛かると思います。そうすると、残りの大問3つは1題辺りおよそ、5分程度で処理をしていく必要があります。当然、頭から進めるのではなく、解けそうな問題から解いていくようにするのは当たり前なのは常に心掛けて下さい。しかし、出題されている問題は難関校受験生ならば現段階で解けなくてはいけないような問題ばかりです。解答の方針がすぐに浮かんでくるように仕上げていくことが出来れば時間内に解く切ることが出来るようになります。

 

 全体的に問題は易~やや難まで幅広く出題されています。難関校受験生ならば最低でも130点以上は取りたい問題になります。これに到達していないということは、計算ミスなどのケアレスミスなどが原因の場合もありますが、問題用紙にどのように解いているのかがわかるようになっているかどうかをチェックして下さい。計算問題などがあっちこっちにやっているような問題用紙の場合は見直しが出来るように改善することで点数は安定してくると思います。得点がその時によって大きく変わったりする原因はそこにあることが多いです。

 

 一番最後の問題はどうせ正答率が低いから見直しをしないというのは受験勉強としては間違っています。何故なら、一番最後の問題の考え方は難関校でよく出題されるような考え方をする問題であるからに他なりません。正答率は気にせずに

 全ての問題の解き直しを

して下さい。そして、定着が弱いと感じた分野はテキストまで戻って演習をもう一度やり直す方がいいでしょう。わからないものや苦手なものをそのままにしておくと、夏以降に後悔することになります。

 

 次からは、難易度がやや高い問題についての解説について行っていきたいと思います。小5生なども解ける問題も含まれていますので、小5生もチャレンジをしてみて下さい。

 

★第1回志望校判定サピックスオープン 大問3(5) 問題と解説★

 

 

 図形の求角問題です。このような問題の攻略法としては、いきなり図中に角度を書き入れていくのではなくて、

 等しい辺や角に印を付けること

より、スマートに問題を解くことが出来ます。しかし、それが通用しない問題になっており、時間を掛けてしまったのではないでしょうか?

 このような、角を二等分する求角問題は2パターンの解法があります。1つ目は●+▲の和を求めることにより解決に導く場合、もう1つは消去算によって処理していく場合になります。この場合は後者になります。上記の解説の様に角度を割合に置き換えて、消去算で解いていけばすっきり解決します。難関校では頻繁に出題されるような問題ですので、確実に定着をさせておきたい解法になります。

 

 

★第1回志望校判定サピックスオープン 大問5 問題と解説★

 

 速さの問題は『ダイヤグラム』で解いていくのが有効な解法になります。解説にはありませんが、今回はダイヤグラムで解説をしていきたいと思います。サピックス生はダイヤグラムでの解説が余りされておらず、状況図を用いて解いているケースが多いです。しかし、速さの問題はダイヤグラムで解いた方が、状況が簡潔に整理されている上に、変化が把握しやすくなります。まずは、問題文をダイヤグラムで表すことからになります。それは上記の通りになります。

 

 (1)は時計算に近い考え方をする問題です。1時間後に60km離れていたのが、3時間後には出会った後に20km離れてるとなっていますので、その2時間で60kmの距離を縮めた上で更に20km離れたことになるので、2人の道のりの和は80kmとなることに気付くことが出来れば簡単に処理できます。つまり、類題をすでに解いている問題です。

 

 (2)はダイヤグラム内にある相似を利用して、2人が出会った時間を出すことが出来ます。そうすると、2時間30分後と出すことが出来ます。そこまでわかると、6時間15分で100km進んでいるので、2時間30分で進むことが出来る距離は割合を用いて求めることが出来ます。つまり、船の速さは出さなくても求められるということです。2時間30分後の道のりがわかれば、船Aが2時間30分で進んだ道のりもわかり、速さの比が求められます。そして、時間の比を用いて答えまで辿り着けるわけです。

 

 

★第1回志望校判定サピックスオープン 大問6 問題と解説★

 

 (1)は簡単な問題です。ここは落とせません。おさむ君は5日で4題を解くので、5日後に20題を解いていることに気付いていれば解ける問題でした。単に周期算として処理を試みると上手く解けない問題です。

 

 (2)は、さとし君が1周期(1週間)で21題、おさむ君が25題で旅人算で解こうとした場合、上記のような間違えをします。おさむ君は5日で25題を解くので、そのときにさとし君は15題しか解いていません。ですから、このとき10題の差が縮まります。そこに注目することが出来れば、適切に処理が出来た問題です。詳細は上記を参照にして下さい。

 

 ここでは紹介していませんが、算数の解法は一通りではなく様々な別解が存在します。定番の解法もあれば、少し複雑な考え方を要する問題とバラエティに富んでいます。強引に答えを出すだけではなくて、エレガントな別解を考えてみたりと

 問題を様々な角度から眺めること

が大切です。今回のテストの反省点をしっかり把握して、次回のテストにつなげていくことが出来れば良いと思います。

 

 入試を塾だけでは乗り切れるのはごく一部の超優秀生だけです。つまり、塾任せにするのではなく、必ず 保護者の方がサポートをする必要があるというのが中学受験で成功するための秘訣です。

 そして、合格する御家庭は必ず何かしらの手を打っています。これは絶対に他人には漏らしません。保護者の方自身で模索するしかないのです。御子様が頑張っている中で保護者の方も裏方に徹しないといけません。御子様以上に保護者の方も頑張らなくてはなりません。つまり、合格するのは塾の力などではなく、御家庭の力なのです。私などはただのきっかけにしか過ぎません。

 

 今後は難関中の算数や理科の出題傾向や過去問の解説(これはアメンバー限定にすると思います)やおすすめの参考書や問題集などの記事も出していこうと考えております。無言申請は受け付けませんのでご了承下さい。

 

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★著者紹介★

 中学受験専門のプロ家庭教師(算数・理科)。大手進学塾時代は高い合格率を残しておりその合格率は85%を超える高い合格率を残してきた。合格率1位になることもあり、講師アンケートにおいても1位を獲得するなど高い評価を得る。その傍らで、志望校別コースの算数科目責任者を歴任し、テキスト作成や模試作成なども行っていた。高校入試においても大手塾在籍時には早慶高校附属の合格率が92%という高い数字を残している。算数、理科どちらの科目でも優秀な結果を出していた。

 家庭教師においては90%以上の高い志望校合格率を誇り、どこの学校にも対応出来る講師。難関校入試に特に強く筑駒、開成、麻布、駒東、聖光、栄光、桜蔭、女子学院、雙葉、フェリスなどに関しては極めて高い成績を残している。勿論、それ以外の学校の対策も万全に行う自信と経験を持っている。

 

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