ただの口説き文句 | しくじり人生~私がシングルマザーになるまで~

しくじり人生~私がシングルマザーになるまで~

いろいろ過ぎ去った今だからこそ、ブログに何か残せればいいなと思って始めてみました。
一つのテーマに拘らず、いろんなことを書いていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

ある日電話がかかってきた


当時は携帯が少しずつ出始めた頃で
まだまだ家の電話が主流だった時代



ナンバーディスプレイもないし
とりあえずでてみると




「もしもし、ななママ(妹)です。」



はい………?



はなママ(姉)の妹ななママからの電話だった



電話番号教えてないし



てか


保育園では
はなママの妹ということは知ってたけど
そんなにしゃべったことはなかった



いきなり電話とか何の用かと思ったら



「あの………ウサギいりませんか?」


へっ?
何の話?



元々人見知りするタイプの私は
あまり知らない人と
フレンドリーに話すのは苦手



でも電話だとなんか話さなきゃいけない



いや………せっかくお声がけしてもらって悪いんですけど、ウサギはちょっと……飼えない……かな汗



断るのも苦手


大抵ノーと言えず後悔するのだけど
生き物は別………
責任とれないと思うから……



それで話は終わりのはずなのに
ななママは話がうまい



ななちゃんと次女が
クラスが一緒というのもこの時初めて知った



はなママ(姉)から
私の電話番号を聞いてかけてきたらしい




いろいろな話を三十分くらいはしたのかなぁ




はなママの妹だからということで
なんとなく親近感が沸いてきた




ウサギは誰も貰ってくれる人がいないといい
譲らなきゃいけない理由も
もっともらしかった




最終的にウサギがかわいそうになって
結果断れなくて何故か貰うはめになった



ということは



後日どこかで待ち合わせたり
しなきゃいけないわけで………



「いいよ!いいよ!私が次女ちゃんちにウサギ持ってくからさー。無理に貰ってもらうから、悪いからー。」




手取り足取りやってくれる



持ってきてくれるなら
私が面倒くさいことは何もないし



まあいっか





結局ウサギなんてただの口説き文句



次回保育園で会うと



「あっ、この間はわざわざウサギ届けてもらってすみません。」



て言わなきゃいけないわけで………



「いいのよー。こっちこそ、ごめんね!
ねーねー、ていうかさ今度家に遊びにおいでよぉ!」



と次に繋がる



多分ウサギにかこつけて
姉の親友の私と仲良くしたかったのかな



こうしてななママとも親しくなっていった