先日、落語を聞きに行きました。
私は落語や歌舞伎など、伝統芸能が好きなんです。
歌舞伎は古典だと意味がわからないものも多いけど、落語はハードルが低くて、初心者でも十分に楽しめます。
今回は、年の瀬の定番演目、「芝浜」を聞き
この落語に出てくる夫婦みたいになりたい、と思いました。
ここから先はネタバレになるのですが・・・・
主人公は魚屋の勝五郎。
腕のいい魚屋なのですが、大酒飲みの怠け者で、仕事をよく休みます。
この日も10日以上仕事をせずに、ぐーたら寝ていたら、
早朝に女房にたたき起こされて、仕事に行ってほしいと懇願されます。
しぶしぶ起き出して、芝の魚河岸に仕入れに向かうのですが、
まだ時間が早すぎて、市場が開いていません。
誰もいない浜辺でぷかぷか煙管をふかしていたら、
海から流れついた財布を拾います。
中を開けると、見たこともない大金が!
このお金があれば、働かずとも毎日酒が飲める。
勝五郎は浮かれて家に戻り、女房に財布を拾った話をした後、お酒を飲んで寝てしまいます。
翌日、女房に叩き起こされ、仕事に行ってほしいと懇願される勝五郎。
昨日、財布を拾ったんだから、もう仕事に行かなくてもいいだろうと言うと
「財布?何のこと?あんた、金欲しさに夢を見たんだろう」と返され・・・
そう言われると、本当に夢だったのか・・・と愕然として、こんな生活をしていたらいけない!
勝五郎は断酒を誓い、真面目に働き始めます。
一生懸命働くようになった勝五郎は、3年後に表通りに店を構えます。
昔は極貧生活だったのに、今では使用人を雇う余裕があり、安定した生活を手に入れることができました。
大晦日の夜、勝五郎は妻を呼んで、今までの献身を感謝して頭を下げます。
すると、妻は3年前に勝五郎が拾った財布を持ってきて「実は財布を拾ったのは本当だった」と告白します。
当時は、拾ったお金でも横領がバレれば死刑になる時代。そのため、女房は勝五郎に
財布を拾ったことは夢だと思い込ませ、拾得物として役所に届けることにしたのです。
その後、落とし主が現れなかったので、財布のお金が下げ渡されたのです。
真相を知った勝五郎は、女房の機転に感謝します。女房は心を入れ替えて働き者になってくれた勝五郎をねぎらい「久しぶりにお酒でも」と勧めます。
3年ぶりにお酒を飲めることが嬉しくて、勝五郎は杯を口元まで運ぶのですが、
「よそう。また夢になるといけねえ」
貧乏暮らしの中で、大金が舞い込んできたら、
そのお金で楽をしたいと思うところですが、
夫に道を外れてほしくないと、役所に届けることにした女房。
その結果、旦那は心を入れ替えて働き者になり、
届けた財布は落とし主が現れず、お金が自分のものになりました。
そうなったとき、旦那さんに真相を話そうと思いますか?
旦那さんは、財布を拾ったことは夢だと思い込んでいるし、
今さら、あれは本当のことだったと話せば激怒されるかもしれない。
再び、元の酒飲みの怠け者に戻ってしまうかもしれない。
手にしたお金は将来の備えとして、旦那さんに言わずにこっそり取っておく。
そう思う人が多いのでは。
でも、この女房は、旦那さんに隠し事をしておくことが、辛かったんですよね。
そして、真実を打ち明けても、怒るどころか、妻の機転に感謝した旦那さん。
本当に素敵な夫婦です。
そもそも、私は働かずに毎日飲んだくれているような夫と結婚したいとは思いません。
そんな夫を、真面目に働くように改心させた女房は、本当にすごい!
実は最近、私の友達の旦那さんが会社を辞めたんですよね。
収入の良い会社だったのに、人間関係で悩んでしまって、
今後は何のしがらみもないフリーランスで生計を立てていきたいそうです。
私自身、長年フリーランスで生きてきて、今さら会社員には戻れなくなってしまったので、
友達の旦那さんがフリーランスになりたい気持ちはよくわかります。
でも、すごく不安定な世界だから・・・もし、自分の夫が安定した職を手放してフリーになりたいと言い出したら、きっと反対すると思う。
でも、友達は旦那さんにはストレスなく好きな仕事をしてほしいと思っていて、彼なら成功できると信じているんです。
そして、最悪、仕事がなくなったら、彼女の実家に戻って農業をやればいいと思っています。
人って、結局はどんな境遇でも生きていけるんですよね。
だから、お金があるとか、目先のことにとらわれずに、
この人とだったら、どんな生活だって共にできる!
そう思える相手と結婚したいです。
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