Q:併願校ってどうやって

決めたらいいですか?②

 

 

A:前回、併願校の選び方として
「前受け」のお話をさせていただきました。

中高はほんとうに
大事な場所です。

何といっても
「昨日まで
子供料金だった子が
法的に結婚できるまで
過ごす」
んです。

ここの環境が
そこから先の人生に
影響を与えないはずが
ありません。

だからこそ私は
「受験は
環境と友達を得るため
にする」とそこここで
申し上げています。

そういう意味からも
「志半ば」で通うことになる
併願校ほんとうに
慎重に決めていただきたい。

しかし…
「後受け」は前受けとは
比較にならないほど
安易に決められていく
のが実状です。

次々合格発表がなされる中で
いわゆる
「今から受けられる
ところはどこっ!」
で片っ端から
受けてしまう…
 
ちょうど災害などで
店の品物がなくなっていき
パニック状態になって
とにかく残ってるものを
何でも買ってしまう…
で、後で
大量のかんぴょうに
途方に暮れる…
そんな感じの学校選び
が展開されます。

で、通い始めて
「何か違う…」
ほんとうは入れてもらえて
感謝しなければいけない場面
なのですが
もともと不満から
始まっていますから
ちょっとしたことが気になり…

「まわりがダメな奴ばかり」
「授業面白くない」
「遠い」「しんどい」
不登校一直線です。

「まわりがダメ」に見えるのは
ある意味当然です。

その学校は
「統一入試日」であれば
偏差値が5~10ポイントも
下の学校です。

その学校が後期日程を
設置することで
「惜しくも上位校でダメだった子」
を救済して
「学校の底上げをはかる」
のが主たる目的…

あなたは
「トップ層であること」
「学校の実績を担うこと」
期待されて迎えられた
のです。
 
そのことを意識し
機会に感謝すれば
学校側は大事に
取り扱ってくれるはず
なのですが…

だからこそ…
校風や方針、カリキュラムを
充分に研究してください。

第一志望に進んだ子たちと
大学受験で轡を並べたいなら
「しんどい」ことは
少々覚悟してください。

その上で
「そこしか残らなかったら
ほんとうに行く?」という
強い問いを再度
ご自身に課していただきたい
と思っています。

中途半端な
遠い私立に通う
くらいなら
その分の時間とお金で
早期から予備校に
通うことだってできる
のです。
 
「ここまで頑張って来たんだし…」で
とりあえず何かを得ようとするのは
よくよく考えていただきたいと
思っています。

「人格が
形づくられる
6年間」を選ぶ
のですから。

よろしくお願い致します。