Q:併願校ってどうやって

決めたらいいですか?①

 

A:併願校…
万が一、千が一でも
行くかもしれない学校ですから
本来なら慎重に決められて
当然かと思います。

しかし…
驚くほど安易に
決められているのが
現状です。

初期は
「日程がずれてて
カッコよく聞こえそうなとこ…」

後には
「日程的に受けられたらどこでも…」

そういう方が非常に多い…
何とも嘆かわしいことです。

ひどい母様になると
出願状況を睨みながら
「偏差値関係なく
競争率の低いとこ」
なんて
無教養の極みみたいな
選択法までされます。

これで本当に
「わが子のこと考えてる」
のでしょうか…
不安になります。

本来の併願校とは
「次に行きたいところ」
であるべきです。

ところが現行の
「統一入試日&入試解禁日」
の制度では
「次」が本命と同じ日で
あることがほとんど…
必然的に選択肢が
狭まってきます。

不登校が
トップ層の学校
(第一志望者が大半を占める学校)
では極めて少なく
併願によく選ばれる厳しい進学校に
爆発的に多いことをまず意識
していただきたい…
「スベリ止め」の学校が
合わなかったら悲惨なのです。

だからこそ…
校風や方針をしっかり知っていただき
「そこしか
残らなかったら
ほんとうに行く?」
という強い問いを
ご自身に課していただきたいと
思っています。

併願には
「前受け」「後受け」があります。

前に入試をする進学校は
どことも大人気で
必然的に偏差値が高くなります。

ただこれらの学校は
「他校合格者」が
抜けることを見越して
「多めの合格者」出されたり
「繰り上げ対応」をなされたりします。

繰り上げ対応が主の学校は
初期合格者が少なめなので
「一時的に
不合格通知を受け取る」
ことになりますが
この点をしっかり言い含めて
おいていただいて
「ダメージを最小限」に
とどめていただくことが肝要です。

前受けには
地方の学校のサテライト入試
(大都市で会場を設定しての「出張入試」)
も含まれますが
これを以前のように
「力試し」としてお受けになられるのは
あまりお勧めできなくなってきました。

以前は学校側も心得られていて
「都会での入試は数人入ったら御の字」
と公然と仰って
同じ基準でがっさり合格者を
お出しくださっていました。
これを「お守り札」に本命に突入
する子が非常に多かったのです。

凾館ラサール、土佐塾、香川誠陵などは
そうしてチカラのある生徒を
増やしていかれました。

しかし、昨今はデータ処理の高度化で
「サテライト専用合否基準」を
お持ちの学校も多く
ナメてると失敗することも
少なくありません。

いかであれ
「不合格」のお知らせは
かなりのダメージです。

ここ数年は
入試が密集する傾向にありますので
弱い子でしたらば
確実に本命まで引きずります。

景気づけという意味での受験は
「ぐっと下の」学校を
お選びになられるか
各校のプレテスト
ご利用下さるのが
良いかと思います。

本命が初っ端というのは
なんとも不安かと思いますが
ダメがつくよりはるかにマシです。

ご配慮のほどよろしくお願い致します。

 
「後受け」について、次回に続きます。