Q:子どもへの

NGワードってありますか?④

 
 
A:NGワードのお話
最終章は
「取り返しのつかない
ひとこと」
です。

前回の学校否定は
そこから先の人生を壊してしまうと
お話ししましたが
今回のは
「確実にひどい結果になる」
一言です。

「中学受験が
終わったら
遊べるのよ!
いくら遊んでも
いいの!
楽になれるの!」
 
そこここでお聞きします。
 
 
もしかしたら…
すでに仰ってしまって
おられるかもしれません。
 

即刻やめてください。
金輪際言わないで
いただきたい言葉です。
 
 

私は長年
「不登校児復帰支援」も
手掛けてまいりました。

早朝メール、電話から始まり
場合によっては寝室急襲までも
しながら
カウンセリングを通して
200人を超える不登校児と
向き合ってきました。

不登校の理由は
必ず複数が入り混じっています。

しかし
中学生、高校生の
私学の不登校生で…
上記の言葉を
浴びたことのない子は
ほとんどいませんでした。
 
みんな苦しみの中で
「これを越えたら楽になれる!
遊べるんだ!」と
『ユートピア』を夢見て頑張った
んだと思います。
 
まるで遭難しかけの
登山隊のように…
 

しかし入り込んだところは進学校…
しかも
レベルが似通った子の集まり
です。
少々頑張ったところで
上がれることはなく
ちょっと手を抜けば急落
します。

それが第一志望ならまだしも
第二志望以下になると
どうしても中堅進学校に
なってきます。

その学校が
選択肢に上がったのには
大学進学実績もあったでしょう?

中堅進学校は
特徴や実績作りが急務…
鍛え上げて押し上げないと
いけないです。

しかし大学合格は残念ながら
「努力せずに手に入る」
種類のものではありません。

「その学校にいたら何とかなる」
というものではなく
その学校のやり方が
効率的だから
実績が伴っているだけ…
やはり努力&努力でしかない。

かくして
「勉強合宿」
「毎朝小テスト」
「居残り授業」などの
ブートキャンプがこれでもかと展開され
とある高校野球でも有名な中高の子が
「受験勉強の方が
圧倒的に楽だった」
と真剣にこぼす日々
になります。
 

しかし
勝手にパラダイスを
夢見ていた子にこれは痛い…
すぐ金持ちになれると信じた
農業移住者と同じ運命
待っています。

宿題が出来てないから…
テストに自信がないから…
寝不足だから…

 
きっかけは些細ですが
これを機に不登校一直線です。

だから冒頭の言葉を発していいのは
「大学進学確約
エスカレーター校」
を目指してるお子の親御さんだけです。
 
他の場合は絶対に
安直な夢は見させてはいけません。

踏み外したら
無事戻れるのは
1割以下です。

かたがたよろしくお願いいたします。