風神雷神図…俵屋宗達の名作。


本来なら真ん中に

お釈迦さまがいるはずだとか

 

そのお釈迦様は

あなたですという意味だとか

 

体表の色が白と緑なのは

普賢菩薩としての白象

文殊菩薩としての青獅子を

踏まえているから…

 

なんて話にも

ゾクゾクするロマンを感じます。


しかしもっとすごいのは

描かれた100年後に

かの尾形光琳がこの絵を

模写していること…


 

そしてさらに100年後に

酒井抱一が

その光琳作を模写していたこと…

 

さらに酒井は

光琳の屏風そのものの裏側に

「夏秋草図」を描いちゃっていて

その絵柄が金に対して銀色ベースで

風神の真裏には

舞う葉やそよぐつるで風を表し

雷神の真裏には

しなだれる草やうつむく百合で雨を表して

「裏側に徹し、表側をリスペクト」していること…



才能が才能とぶつかり、引き継ぎ、尊じる…
才能同士のぶつかりあいだからこそ

心底カッコいいなあと思います。

久しぶりに建仁寺に行きたいなぁ…

今しばしお預けですね。