Q:物語文の場面掌握が

出来てません。

 
 
A:今日は国語のお話を…

「物語文の難しさは心情の把握」
とよく言われますが、
よく見ていると実はそれ以前…
「場面が全くわかっていない」
ことで脱線してるケースが
少なくありません。

物語文は画像が思い浮かべば…
そしてそれが動画ならほぼ勝てます。

逆に言えば、苦手な子は
「何が書かれてるか全くわかってない」
ケースがほとんどです。
だからムダに問題文上を
目線が泳ぎ、時間を使ってしまう…

こういう子を子細に調べると
「小さい頃から
勉強ばかりで
テレビや動画をほとんど
見せてもらえなかった」
子がすごく多いのです。
 
大人は実はごく当たり前に
ものすごくたくさんの「ステレオタイプ」に
影響され、支配されて生きています。

物語文などはしばしば
そのステレオタイプを当然として
組み立てられています。

キツネはずるがしこく
たぬきはマヌケで…

武将ひげやサングラスは暴力的で
ヤギヒゲは思慮深く温和で…

麦飯、メザシ、雨漏り
つぎの当たった服は貧乏の象徴です。

でも今の子には
麦飯や自家製の味噌は
健康に留意していて
パッチのあたった服や
サングラスはオシャレ…
雨漏りなんて
マンションじゃ想像もつかない…
 
それを
「よく読め」とだけ
言われて
押しつけられて
いるのです。

実は国語の解答で
最も必要なのは
「没個性」
 
「自分自身がどう感じるか」
なんて微塵も聞かれていません。

 「学校の先生が
理想としている小学生は
どう答えるか」に
いかに近い答えを
叩きだせるか
がすべて…
つまり
「社会性が最重要」
です。

にもかかわらず
子どもが
本来いるべき場所
から隔離し
本来経験すべき
人間関係をとらせず
ただ溺愛して価値観を
ブラせてきたから
「一般」が把握できないのです。

場面掌握が出来ないのは
子育てを間違った証拠です。

もちろんだからと言って
今さらテレビを見せろというのではありません。
正直、悪影響の方が大きいと思います。
(テレビ&ゲーム禁止っ子の
解禁後の反動はすべからく病的です)

テレビにこだわらず
本でもテレビでも映画でも新聞でも…
何についてもディスカッションをすれば
感覚は充分養えます。
 
同時に学習方法としては
「模範解答を意識して復習させる」
が重要です。

彼らには「経験」がありません。
ですから
「最も理想的な
受け答え」刷り込む必要
があります。
それが模範解答です。

国語に関してだけは
「もう一度考えなさい」
レベルの高い子のみに
通用する言葉
苦手な子には
意味が薄いです。

解答をマル写す勢いで
本文中の解の位置を徹底的に
調べてもらってください。

それを読み返すだけで
チカラはついてきます
願わくばその問題を
数十日後に再チェックと称して
再度取り組ませると完璧です。

ちょうど「AI」に
言いまわしを覚えさせていく
のと同じプロセスですね。

一気挽回に向けて
どうぞよろしくお願い致します。