Q:とにかくミスだらけです(激怒)

 
 
A:ミス…
親御さんと子どもたちで
これほど解釈の違う言葉も珍しいです。

 親御さんたちは
『バツはバツ!』
『無得点は無得点!』
『もったいない!』
『マヌケ!』
と思っておられるのですが、
子どもたちは
『惜しい、実に惜しい…』
『ほぼマル』
『次は得点になる』
『俺っていいセン
いってるや~ん』
と思っておられるわけです。
 

当然意見交換の場では
血の雨が降るわけで…
ご面談の席でお母様は
肺が裏返るようなため息をおつきに
なられるわけで…

これは悲しいお知らせですが
入試直前まで
ほぼ減ることが
ありません。
 
 
 ここで声掛けとして
お母さま方がよくなさるのが
『ゆっくりキチンとやりなさい』
しかし大変残念ながら
速度を落としても
ミス発生率は大きく改善はされません。
むしろ解く問題数が減って
得点は落ちてしまう割合のほうが高いです。

ここでご理解いただきたいのは
『ミスは起こさない
ではなく
見つけて防ぐ
ほうが楽』
ということ…
ですから声掛けとしては、予想外の
『もっと速く解きなさい!』
になります。

とにかく解けるだけ解いて
その後『見直し』の時間を捻出する。
その時にできるだけ
自分を新鮮な状態にして見直す…
それが極意です。

意識の付け方ですが
もちろんミスが少ないときに
大きなゼスチュアで喜んであげる
ことが大前提です。

さらにテスト返却時
もしくは自己採点時に
『青ペン』を持ち出していただいて
本来あうはずだった問題…
すなわちミスにマルをつけて
『とれたはずの得点』を出します。

その点数を含めた点数を
『実力』として褒めたたえ
『もったいなかったね~』
と言ってあげてください。

ここでは
絶対に
嫌味を込めないこと
が肝要です。
『もったいない』『くやしい』と
思ってもらうことが最優先です。
そうすれば見直しへの心がけも
変わってきます。

見直しでミスを発見した報告に対しては
高く評価してあげてください。
子どもたちはいつも
『ほめてもらいたいから
頑張っている』
このことをぜひ
お忘れなきようにお願いいたします。