毎年この時期になると、親戚から柿を貰う。
今年も50個近く貰った。
ただし渋柿。
この柿は、父の実家の庭にある柿の木の実。
父が子供の頃、渋柿だったこの木に、甘柿の枝を接ぎ木したのだそう。
その甲斐あって、渋柿と甘柿の両方がなる不思議な木になった。
ところが長い年月が経ち、そのまま食べられるような甘い実は、ほとんどならなくなってしまった ・ ・ ・ 。
でも柿が大好きな父のために、伯母が毎年収穫しては届けてくれるのである。
そして、その渋柿の皮をむいて紐に吊るし干し柿を作るのが、私の毎年恒例の作業になった。
こんなに沢山あるのだから、お正月飾り用の分もあるだろうと思うのだが、これまた毎年恒例のように、年末までには家族に次々と食べられ、なくなってしまうのである ・ ・ ・ 。
風に吹かれて茶色くなり、その内に白い粉を吹き始め、日に日に甘くなっていく柿を見るのは何とも嬉しく、愛しささえ感じるほど。
一つ一つ皮をむき紐に吊るしていく作業は、手もベタベタになるし肩はこるし、結構大変な作業だけれど、年老いた伯母が苦労してとってくれた事を思い、父が子供の頃を思い出しながら、嬉しそうに食べる姿を見ると、そんな手間も楽しいひとときになる。
また少しベランダに洗濯物が干しにくくなるけれど、オレンジ色の柿のカーテンが美しい季節がやって来ました。