数日前、

小学生の時から高校生の時まで住んでいた界隈に行ってみました。


練馬区の桜台というところです。


天然温泉の銭湯ができたという情報を得て、

ものすごく久しぶりに行ってみたのです。


桜台の駅を降りて、銭湯までの道

歩いて5分程度のところですが、

そこには苦労して苦労して学校に通った高校時代の私の痕跡がありました。


当時、住んでいたのは氷川台。

そこからバスで桜台駅まで行って、西武電車に乗り換え、山手線、地下鉄丸の内線を使っての通学でした。(当時はまだ地下鉄有楽町線が氷川台駅まで延びていませんでした)


バスも、それぞれの電車も超絶混んでいて大変でした。


その中でも、最難関がいつ来るか分からないバスを待つことでした。


自宅の氷川台から桜台駅までは歩くと30分以上かかるため、どうしてもバスに頼らざるを得ませんが、このバスが曲者で…


通勤通学時間帯でも1時間に4本程度しかなく、しかも間引きしたり、大幅に遅れたりしました。


20〜30分待たされるのは普通のことで、

そのために長い時間待たされて溜まりに溜まった乗客で車内は満員というレベルを超えていました。

おしくらまんじゅう状態です。


やっと桜台駅バス停に着いても、駅まで少し歩きます。


教材のいっぱい入った重いカバンと、

部活で使うギターの入ったハードケースを提げて…


いやはや、ほんとに大変でした😅


電車に乗っても、どの線もまたまた超絶混んでいますから…


荷物がなくても乗るだけで大変な経路を、

こんな大荷物を携えての通学、

この往復を繰り返していました。


帰路は、桜台駅からタクシーに乗ってもいいよ、などと親に言われたりしたものでした。


そんなハードな通学に耐えられず

遂にはダウン

入院生活を経て、退院後も体力がもどらず、

しばらく通学できずに長期欠席…

2年生の3学期を前に退学したのでした。


以後、通信制の高校に編入し、その途中で大学入学資格検定に合格し、予備校を経て大学へと進んだのですが、本来なら人生で一番元気なはずの年代を本当に体力の消耗に苦しんで過ごしたことになります。


そんな私の黒歴史の染みついた地、桜台に天然温泉の銭湯♨️ができたと知り、行ってみたのです。


銭湯の外観はこんな感じ↓

(HPより)



銭湯の概念を覆されます。


更衣室も、浴室も、ガラス張りで明るく

露天風呂のエリアに植えられた植栽の緑がよく見えます。


かつて苦しんだ地は

街のオアシスと化していました🥰


ぽこぽこと強塩泉の湧く露天風呂に身を沈めながら

高校生の私とお話ししました。


彼女は小学校に上がった時から始まった競争に疲れ切っていました。


勉強を頑張って、評価されることが自分の価値だと無意識に思い込み、無理して頑張ってきたんですね。


だって、よい成績を取ると学校の先生が褒めてくれましたものね。扱われ方も違いましたものね。


だから、学区内で偏差値トップの都立高校に入りました。

でも学区内とはいえ、通学経路はとても遠かったのです。


もういいよ、リラックスしてのんびりしていいんだよ、よくがんばったね、と高校生の私に伝えてあげました。


競争させられているとも気付かずに学校生活を過ごしていたんですね。

頑張れば先生からの扱われ方が変わるのを肌で感じていたので、頑張ることしかできなかったのですね。


思えば、私の息子なんぞは外側からの評価など全く意に介さず、私から見るとハラハラもしたものですが、今になってすごいなぁと思う訳です😊


彼のように子供の時から生きていれば

無用なストレスを抱え込んで病気になることもなかったのですね。


遠い時代を経て、

今、高校時代の私が癒されました💚💚💚✨✨✨