私のような短歌をする人間にとっては、神様のような存在。
それは小倉百人一首を編んだ藤原定家やその父俊成から始まる和歌のお家柄、京都の冷泉家。
その当主為人氏が、講演されるということで、日本歌人クラブの総会に行ってきました。
実は、私が日本歌人クラブに入会したのははるか昔、30年以上も前のことでした。
でも総会に参加したのは、今回で2回目。
1回目は確か入会したての頃に、自分の所属する短歌会の主宰のお供で、ただ命じられるままに行ったのでした。
以後、あまり興味のある講師が登壇されなかったので、気づけば今日まで参加することがなかったということです。
つまり、今回の講師にお目にかかることは、それほど私にとっては心踊ることだったということです。
だって、遥か昔、百人一首を編んだその人の子孫を現実に生で目の当たりにできる、って稀有のことではないですか!
なかなかチケットを取ることが困難な大スターのライブの最前列の席が当たった、みたいな感じかなと思います。
(当代の為人氏は冷泉家に婿養子に入られた方ですが…)
ということで、とにかくお目にかかりたいというミーハーな物見遊山の気分と、和歌伝統のお家柄の方がどんなお話をなさるのかというリベラルな興味の両方に突き動かされて行って参りました。
会場は、明治神宮 参集殿
と言われるものです。
この冒頭には
大和歌は人の心を種として
よろずの言の葉とぞなれりける
と、歌の本質について述べられています。
それが歌を詠む理由だ、と氏はおっしゃるのです。
つまり感情が言葉に成ったものが和歌だ
というのです。
実は、この資料、私も全く同じ部分を昨夏、島木赤彦文学新人賞をいただき、その記念講演をさせていただいた折に、講演資料として皆様にご覧いただいたのでした。
それでなのか、なんなのか、この資料がスライドに映し出された瞬間に和歌の伝統の心に触れたような、えも言われない感動がこみ上げてきて、一人号泣してしまいました。
日本人でよかった
歌に出会って良かった
そんな感動がこみ上げてきて、
もう、今日ここに来た目的は果たせた、という思いでした。
そのあと、冷泉家の現在を色々と紹介されるスライドを見て…
歌会始↓
長く生きていると、ほんといいことがあるものだ、と思えた今日でした。







