密かに応援~元風俗嬢 | 「理香子」のブログ

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波瀾万丈な人生、何人もの霊能師との出会い。

そして、開眼。
霊能師として、修業中。

奮闘記を綴っています。



日課の神社参拝に行くのが、いつもより遅くなってしまった。

神社へ行くには、押しボタン信号を押して 大きな道路の渡らないと行けない。

この信号も中々青にならない。

待っていると、すぐ先のバス停にバスが止まった。

降りてきたのは、白いTシャツにスリムジーンズの良く似合う30代位の色気の漂う美人。

あれ?まだ誰か降りるのかな?

リュックを背負った3歳位の男の子が降りてきた。
彼女のお子さんだろう。

隣に並んで信号待ち。

二人は、会話もせずに黙って手を繋いで歩いていった。
正確に言うと、お子さんが質問しても彼女は答えなかった。

こんな早い時間に、実家でも遊びに行くのかなとも思ったが、
しばらくすると、先を歩いていた彼女だけが戻ってきた。

神社の傍には、保育園がある。

彼女は、お子さんを預け、これから出勤なんだろう。

一目見て、特有の匂いがするのが分かった。
彼女は、風俗嬢だ。
何の風俗かまでは分からないけれど。

お子さんと話もしないで、心の中で自分の気持ちと葛藤し、気持ちの切り替えをしていたんだろう。

やりたくてやる仕事じゃない。

風俗の女の子は、皆、経済的な事情を抱えている。男運も悪い。

私は、元夫からの経済的、精神的DVから、3つ目の仕事に選んだ。

48歳デビュー。
やはり経済的事情があり、飛び込むしかなかった。

若い娘は、シングルマザーが多い。

彼との子どもが出来たはいいが、お腹が大きくなる頃、男は他の女の方に行ってしまい音信不通に。

乳飲み子を抱えては、まともに働けない。

やりたくなくても、生きていく為には仕方のない選択。

想像してみて。

何処の誰だか知らない男に、抱かれないといけない。
全身入れ墨の客、ワキガの客、自分の性癖を叶えたい客、いろんな人が遊びに来る。

女の子たちは、吐き気、震えなど拒絶反応が出るが、抑えなければならない。

風俗では、キャンセルされることはあっても、自分からキャンセル出来ない。

メンタルを病む仕事。

でも、1人のお客様から指名が入ると高収入。
ミルクも買えるし、子どもに掛かるお金も食費も助かる。

彼女は日中、出勤をして、夕方、お子さんを迎えに来るのだろう。

風俗もコロナの影響をもろに受けている。

今日はお客さんが入るといいねと、彼女の背中を見送った。