忘れられないツバメの悲しい思い出 | 「理香子」のブログ

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波瀾万丈な人生、何人もの霊能師との出会い。

そして、開眼。
霊能師として、修業中。

奮闘記を綴っています。



ツバメが遠い国々から海を渡って、日本の暖かい気候の中、夫婦共同で巣作りし、子育てをする時期が来た。

ツバメの澄んだ黒い目が本当に可愛い。
 
近くのスーパーの入口近くにも、毎年、巣が作られる。

ツバメの巣作りから、雛の成長、立ちを見守れる楽しみが出来た。
 

それと同時に、私は、ツバメの親子に関する子どもの頃の悲しい思い出が甦る。

私が小学生の時の出来事だ。
 
当時、私の住んでいた家の道路を挟んだ斜め向かい家の2階の軒下には、2羽のツバメが毎年必ずやって来ていた。
 
ツバメは夫婦で協力して巣を作る。
巣が完成しない間は1羽が残り、交代で巣を守る。
 
登校する時には小さかった巣が、下校する頃には驚くほど大きくなっていた。
1日中休みなく飛び回っていたのだろう。
 
やがて、完成した巣に1羽のツバメが入りっきりで動かなくなった。
卵を温めていたんだろう。

1羽だけが飛び回り、餌を咥えて巣に戻り、再び飛び立っていった。
 
しばらすると、巣からピイピイと小さな鳴き声が聞こえて来た。

生まれたんだ!
今年は何羽だろう。
 
生後10日を過ぎる頃には、身長の低い私にも、見上げた巣から雛たちの頭が見えるくらい大きく成長していた。
 
親ツバメが餌を咥えて戻ってくると、雛たちは一斉に鳴き黄色い口を大きく開けて、雛のくちばしの中に餌を流し込んだ。
 
親ツバメは巣に落ち着く事なく、空を飛び回り餌を咥えて巣に戻り雛たちに与え、また飛び立っていった。

そんな親ツバメの健気な姿に胸を打たれた。
 
この頃になると、ツバメの雛たちだけが巣に残された。
 
ある日、いつものように学校から帰って来ると道路にツバメが2羽死んでいた。
 
トラックにでも跳ねられたのだろうか。

巣の真下。あの雛たちの親に違いない。
 可哀想に…
 
手のひらに拾い上げると既に冷たくなっていた。
 
子どもだった私は、近くの川沿いの土手の土を掘り、2羽のツバメを埋めて花を供えた。

ごめんね、こんな事しかしてあげられなくて…
 
残された雛たちは、親ツバメの帰りを待ち続けた。
 
高すぎる軒下にある巣には近づく事も出来なかった。
 
子ども心にどうしようもなく胸が痛んだ。
 
やがて、巣から鳴き声が途絶え、雛たちの姿は見えなくなった。
 

大人になった今でも忘れられない悲しい記憶。

ツバメを見る時期には嫌でも思い出してしまう。
 
近くのスーパーに巣を掛けるツハ"メの子育ては、買い物客の毎年の楽しみにもなっている。
 
昨年は親ツバメが未熟な若夫婦だったのか、小さく薄っぺらな巣しか作らなかったため、卵を生んで雛が生まれたが、途中で巣が落ちてしまった。
 
買い物客同士で、
「可哀相に。残念だね。」
と、話をしていた。
 

今年もまた、親ツバメの子育てを見守り、子ツバメたちが無事に成長し、巣立っていく事を祈っている。
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
先ほど、空から「クワァクワァ」と鳴き声が聞こえたので見たら、白鳥がV字に群をなし生息地に帰っていきました♪