マレーシアではCempedak(チェンペダッ)と呼ばれている、ジャックフルーツを連想させる果物。

 

 

 

 

 

ジャックフルーツ(マレー語ではNangka)と見た目は似ているが味はかなり違う。と言っても私はCempedakは生で食べたことがないので(さっき試せば良かったなぁ)比較する術がないのだけれど。し味も(というより食感が)似ている。でもジャックフルーツは熱を加えても溶けたようにはならないのに比べてCempedakはトロッとする。ジャックフルーツはフルーティな感じ、Cempedakは味や匂いにちょっと癖がある。

 

Cempedakは主にTepung Beras(米粉)を冷水で溶いたもの(+塩少々)にくぐらせて油で揚げる。Nangkaは主にそのままで食べる人が多いが、エビと共にご飯のおかずとして調理されることも。

 

 

 

 

お皿の手前右側に見えるのがNangkaとエビのカレー風味のおかず。私は結構好き。(マレー料理)

 

Cempedak Goreng(Cempedakを米粉を溶いたものにくぐらせてから揚げたもの。Cempedakには日本名がないようだ。)は遥か昔に一度試したことがあって、でもその時は美味しくもなかったのでその後はずーっとご無沙汰していた。それが最近になって友人との話題に上ることが多く、友人曰く「あれほど美味しいものはない」そう。

 

でも、自分で市場で値段を訊いた時には1キロRM10もするからと我慢をしたそうで(写真を見ると判るが皮も厚いし中も実がぎゅうぎゅうに詰まっていないものもあるので値段の割には食べられる部分は思ったより少ない)同僚さんが自分で植えて育てているのを持って来てくれるというのでそれを心待ちにしていたのだけれど(それは1キロRM6)なかなか持って来てくれないそうで頭の中がCempedak Gorengのことで一杯だという・・・目下の悩みがCempedak Gorengが食べられないことだなんて何て平和なんだ。

 

そんな中で今朝、もう昨日になっちゃったけど、私がTeluk Bahangの市場に行った時に偶然目に留まったのがこのCempedak。訊くと1キロRM5だと言う。今まで聞いた中で一番安い。どんな硬さのが良いかだとか、そんなのはまるで分からないので売り手が「これは良いよ」と言ったものを量ってもらう。約3キロ。そこでガランガルやこぶみかんの葉っぱ、レモングラスなども買おうとしていたので全部でRM15にしてもらった。

 

もともと私はあまり好きではなかったので、揚げ加減なども分からず、いつも行く食堂で揚げてもらうことに。

 

 

揚げ上がったCempedakは驚くほど甘く(砂糖は全く入れていない。入れたのは塩。)上から4枚目の写真にあるのが今日買った1つのCempedakから採れた実だったのだけれど友人はそのうちの3分の2以上食べただろうか。満面の笑み。そして私に「Cempedakってインドネシアにもあるのかなぁ?」と訊く。そんなこと、私の好物でもないんだし、知るわけない。でも家に帰って、その質問をふと思い出したのでぐぐってみると、そこにはマレーシア、インドネシア、パプアニューギニア、そして南インドと書いてあったように思う。それを伝えた時に友人が放った言葉がタイトルの言葉。

 

つくづく、幸せな人だなぁと思う。この果物が食べられるということだけでマレーシアに生まれて良かったと言えてしまう人。

 

 

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