モノに対する考え方、文化の違い〜プリスクールで名前付バスタオルを紛失した件から〜 | マムズスマイル 母親の学び会【茨城・日立市】

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毎月第三水曜の午前10時より子育ての分かち合いをしています。

早咲りほです。
 
 
アメリカに住んでいると、本当に日本の常識が通用しないことをことごとく痛感しました。
 
 
今回は、日本人とアメリカ人のモノに対する考え方の違いについて、お話します。
 
日本だと、
 
 
物には魂が宿っているから大事にしなさい。
 
 
物は壊さないように、大切に扱う
 
 
という価値観や考え方があるためか、物を大切に取り扱う雰囲気があります。
それが人様のならなおのこと。
 
 
 
 
 
 
表題の件。
 
 
4歳の娘は、当時、自宅近くのプリスクールに通っていました。
 
夏休み前のセメスター(学期のようなもの)最後なので、水遊びをしますからバスタオルを持たせて下さい、とありました。
 
もちろん記名して。
 
わりと家では気に入ってよく使っていたものですが、
 
 
 
名前を書いてあるから、なくすことはないだろう。
 
 
 
そんな気持ちで持たせました。
 
 
 
帰宅後、持ち物を見ると
 
 
 
バスタオルがない!
 
 
 
 
担任の先生に
 
 
「バスタオルがありません。
他の家庭にも聞いて、探してもらえませんか。」
 
 
とメールしました。
 
 
「分かったわ!聞いてみるね」
 
と返事は来たものの…。
 
 
その後、直接聞いてもなくなったバスタオルは見つからず。
 
スクールにはないそう。
 
 
「見つからなかったわ」
 
 
で終わり。
 
 
…となると、間違って別の家庭に紛れたはず。
 
しかし、
 
 
間違って入っていた!
 
 
との連絡もない。
 
 
セメスターがそのまま終わってしまい、夏休み突入…。
 
 
結局、バスタオルは出てきませんでした。
夏休み明けには、先生は退職していた…_| ̄|○
 
 
おそらく、日本の幼稚園、保育園ではこのようなことはあり得ないでしょう。
 
 
そもそも同様の事態が起きれば、
 
 
園側は責任を感じて、全力で探すはず。
 
 
見つからなければ、掲示板なりで
 
「○○ちゃんのバスタオルを探しています。お心当たりのある方はご連絡下さい」
 
などとお知らせする可能性も。
 
その前に、間違って入っていたらその家庭で園に持って来るでしょう。
 
 
…いわゆる日本の常識が通用しない。
 
 
いやいや、それよりもこれは日本が特殊なのかも。
 
と思うように。
 
 
アメリカの人って、モノにこだわりがないというか、個人の所有物の意識があまりないかもしれません。
 
そういえば、クレヨンやマーカー、糊などもスクールに寄付を夏休み明けの新学期に募っていたのを思い出しました。
 
 
 
 
要は
 
 
シェア(分け合う)文化なんですよね。
 
 
文房具は、子どもたちが譲りながら使っているようです。
 
 
日本は個人持ちで、すべてに記名する。
本帰国後、イチイチ持ち物に記名するのが疲れたのは逆カルチャーショックだった…。
 
 
そういえば、
 
子ども同士は、おもちゃを譲る場面。
 
日本の子どもたちは
 
かーして(貸して)
 
だけど、
 
アメリカの子どもたちは
 
シェアしよう
 
って教えられているのを思い出しました。
 
こういうところにも価値観の違いが出ますね。
 
 
 
だから、バスタオルがなくなっても、先生も悪びれもしなかったのかも。
 
 
という訳で、
 
 
学校に自分の持ち物を持って行くなら
 
・なくしてもいいモノを持って行く
 
・記名してもなくなる可能性があることを知っておく
 
・なくしたモノが戻って来たならそれは奇跡(笑)
 
 
 
という教訓を知るのでした(笑)。
 
 
 
本当にね、海外で駐在生活するって精神的にサバイバルで💦
 
思ったより華やかな世界でも何でもないんです💦
 
 
在米中は、一つ一つ経験して、ガツーンとヤラれて(笑)、感じて考えて、今までの価値観や固定観念が壊れて新しい自分に作り替えられる。
 
 
その繰り返しだったように思います。
 
 
でもでも。
 
 
この「ガツーンとやられる」経験、日本にいたらできなかったこと。
 
 
それが井の中の蛙だった自分の視野を広げてくれていたんだなぁ、と今になれば分かるのです。
 
 
 
早咲 りほ