オペ室の悪魔 NS(和翔) 春 29 | 5色に染まる日々是気付

5色に染まる日々是気付

嵐さん大好きARASHIANです。翔ちゃん右固定のお話書き始めました。
Twitter裏垢 @rihitoyuzusaki

高階は山田を探しだし


「今日のことは気にしないでいい。研修医の君にはまだ早すぎただけだから」


「でも、それじゃあ、いつまで経っても人の命救えないですよね。渡海先生のオペ見てあの人の凄さは知ってます。それに櫻井先生だって…」



「天才って何人もいるものではないと思ってはいたが、ここに来て私も驚かされてばかりいる」


「俺、今日のオペで、患者さんの命を救うのが怖くなってしまって…」


『人一人殺したな』 

あの渡海の言葉が突き刺さる


「高階先生は今までに救えなかった患者さんているんですか?」


「…5人だ。私は今でもその患者一人一人の顔を思い出す。自分の力不足を悔やまなかった日はない。私に出来ることは100倍、1000倍1万倍の命を救うことしかないんだ。君にはこの先、外科医になり何百人、何千人の命を救える未来がある。ここで辞めればその何千人の命を見捨て…殺したことになるぞ」


「…」


「君はいい外科医になる。今はまだ失敗してもいい時なのだから。そのために、私も渡海先生も櫻井先生もいる。辞めるなんて言うなよ」


山田から感じ取ったモノに高階はハッキリと言う。



山田は渡海の言葉、高階の言葉を一晩中考えていた。



続く…




外科医が失敗していいはずはありません。あくまでもお話の過程の中のことです。そして、失敗しないために皆自己練習をし、日々勉強をしているのだと思います。

ブラックペアンの2話からこのお話を持って来ていますが、2話が放送された時の話は本編で、翔は失敗をしていないのでこの、世良くん…ここでは山田くんが失敗した描写を書きませんでしたが。

改めて書いていて、渡海先生は世良くんが失敗してもフォローできるから左の人工血管の縫合をやらせたのだと思います。 結局、オペも実践に勝るものはないですから少しでも積める経験は積ませる…そして命の重さ、怖さに向き合わせたのだと思っています。

世良くんは渡海先生に患者さんをモノみたいに扱えるからと言っていましたが、決してそんなことはないと思います。しっかりと向き合いしっかりと準備を怠らず、日々勉強し技術を高めているからオペも失敗しないし1人も殺していないと(このお話は次の所ででてきますが)

医療に関わることって、どの医療従事者であっても日々勉強だなと

医学は日進月歩以上の速さで変わっていきますので。