翔のお忍び旅行での企画で公にイチャイチャデートをできたけど、あれ以来ディズニーランドには行く機会には恵まれず、ず~っとリベンジしたいと思っていた。
それを切り出したのは最近
そしたら、翔も思っていたみたいで、ならもっと早く言えば良かった…と思いながら今回は、ランドではなくシーに
せっかく1日オフが重なったのだからめいっぱい遊ぼうと俺はある計画をしていた。
AM7:00
マンション地下駐車場にバイクを停めると、もうそこには翔の姿が
「翔、もう待ってくれてたのか?」
「だって、長瀬くんのと久しぶりのデートですよ」
「翔、長瀬くん、じゃないだろ?」
「あつ、ごめんなさい。つい、いつもの癖で。智也さんとのデートだから楽しみで」
二人きりの時は翔にも下の名前で呼んで貰っている。翔は、最初は仕事で間違えて呼んでしまったらと難色を示していたが、頭の良い翔が、そんなヘマをする訳がないからと説き伏せてやっと呼んで貰えるようになった。それでもこうやって間違えて名字で呼んでしまうことがたまにあるが、それがまた可愛い。
「智也さん、なんか顔がデレてますけど?」
「ああ、別にいいんだ。俺がデレるのは翔の前だけだから」
確かにそうかもしれないができればカッコイイ長瀬の方が…と思わなくない櫻井
しかし、自分限定だと言われるとそれはそれで、いいかもとも思ってしまう。
「ほら、コレ」
予め用意していたモノを翔へと渡す
「ヘルメット!」
「そう、まだ寒いから車の方がいいかなって思ったんだけど、この前のしやがれのツーリング見て、翔が乗りたいって言ってたからさ」
相葉くんとツーリングなんて、いいな~
って珍しく仕事なのに拗ねていた翔がいたから
「智也さん、ありがとう」
ギュッ
そうそう、こうやって甘えて抱きついてきてくれる翔は本当に可愛い
「では、早速行きますかね」
「うん」
ヘルメットをして、長瀬のバイクの後ろに跨って手はどうしたらいいかと悩んでいたら
「ほら、しっかりつかまれよ」
そう言って、腰に手を持ってかれて
櫻井はギュッと長瀬にしがみつく
そうそう、これこれ。
これがいいんだよな。恋人なら一度は夢見るシチュエーションだよな。
今回のヘルメットももちろん翔のために用意した翔専用のモノ。翔に似合うのはどれかって考えている時間も楽しかったな~なんて考えながらバイクを走らせる。
平日の朝の首都高は少し混んではいたが、バイクなのでそれも気になることはなくスイスイと。しかも翔はタンデムがうまく俺もバイクを走らせるのがいつも以上に楽だ。
あっ、もちろん昔の話だけどな。今は誰も後ろに乗せることはないから
予定通りにシーに着けば俺は翔を残してある手続きを。
やっぱりそこはサプライズにしたいからさ。
今の翔はしっかりと俺のサングラスをしてマスクもしているから声さえ出さなければ櫻井翔だとバレることはないから、本当は1人で残すことは心配ではあるんだけど、サプライズのため仕方ない。
手続きをし、通行証とファーストパスも貰って翔の元へ
「誰かに声かけられなかったか?」
「うん。てか、こんな姿の人に声掛ける人なんてそうそういないって」
「確かに」
今日はお忍び旅行以上にバレたくはないから(完全プライベートだから)如何にもディズニーファンですって感じの
ダッフルコートを着てるから中は見えないけど、背中には
ダッフィーを背負っていて
「てか、何で俺がシェリーメイなんすか?」
「そりゃ、俺がダッフィーだからよ。シーと言ったらダッフィーだろ?別にジェラトーニのカチューシャでもステラ・ルーのカチューシャでも俺はいいぜ?何なら中に入って買うか?」
「智也さんがステラ・ルーをしてくれるんですよね?」
「ほう、言うじゃねーか。いいぜ?それでも。そしたらジェラトーニのしろよ?」
前回のお忍びの時もそうだったが何気に着ぐるみとかにノリノリな長瀬
(ちょっと言い方間違えたかな?)
そう思いながらも長瀬からの圧でつい頷いてしまった櫻井
まあ、せっかくのディズニーデートだから楽しまないと
開園15分前にゲートをくぐっていざメディテレーニアンハーバーへ
ランドと違う流石大人な雰囲気のシー
デートするならシーって言うのは納得できる
「アラビアンコーストとか雰囲気がいいよな」
「そうですね。後、ロストからマーメイドの途中の道とか」
写真を撮る時にはサングラスとマスクを外しておさまる。頭にあるカチューシャが何とも言えないが、中々なツーショットが撮れ満足気な長瀬。
移動の時もアトラクションに並んでいる時も恋人繋ぎをしている二人は傍から見ると異様な光景にも見えなくはないが。
途中でショップに寄ってカチューシャから被り物に変えたりとシーを満喫する二人。
シーと言えばランドにはないお酒を飲むこともでき二人でホットワインを飲んだりお店に入って本格的なカクテルを飲んだりと大人なデートを満喫している。
普段あまり甘いものを食べない長瀬も櫻井に食べさせて貰いながらデートを
「智也さん、あ~ん」
「あ~ん。…あめ~な。まあ、翔の唇に比べたらそうでもないけど」
「///っ、もう」
流石にお店の中までサングラスにマスクでは目立つためマスクだけは外しているが、サングラスに被り物の2人が長瀬と櫻井であるなんて周りは思うはずはなく案外バレずに過ごせている。
注文を頼む時に声を出すために途中バレそうになったことはあったが
話をする時は常におでこを突き合わせる位の近さで小声で話していればマスクをしていなくてもバレることはなかった。
「翔は本当に可愛いな~」
「智也さんだって、とってもカッコイイですよ」
なんておなかいっぱいな会話が聞こえてきたかと思ったら
誰も見ていないことをいいことに
チュー
っと頬を掠める程度であるが、キスをしたりして、その体型さえ見なければ(どうしても、座っていようが体型的には女性にはいくら櫻井でも見えないため)バカップルそのモノ
ランドの時はせいぜい数十分しか楽しめなかったディズニーデートであったが今回は誰にも邪魔されず1日中楽しむことができた。
少し早めの夕食をミラコスタの中のレストランで摂り…
夜のショーまでには少し時間があるが
このまま、ここでショーを観ることもできるらしい
でも、流石にサングラスもマスクも被り物も取った状態でこの場に長くいるのは決して良い選択とは言えない
(この後、どうするのかな)
長瀬の様子を伺っていると
「翔、行くぞ」
そう言ってエスコートされる櫻井
一体何処に行くのだろうとエスコートされながら移動する
夜はまだまだ長いからな。
それに、レストランからショーを見るのもいいけどどうせ見るならゆっくり見たいだろうし
「着いたぞ」
「えっ?智也さん…」
そこは最上階にあるスイートルーム
「だってよ、ダブルベッドってここしかなかったんだよ。後は全部ツインでさ」
(*スイートルームでダブルベッドはこのお部屋のみです)
「そうなんですか?」
(て言ったってここ、一番高い部屋…)
「ここなら、誰にも邪魔されることなくショーも見れるから」
「智也さ~ん、ありがとう~」
ギュッ
いくらプライベートと言ったってどうしても人目は気にしてしまう。
しかし、ここなら誰にも邪魔をされることなくショーも他のことも楽しむことができる。
「ははっ、翔に喜んで貰えたら最高だな」
せっかくのデートだからやっぱりロマンチックな夜を過ごしたいし、ここのショーはデートの〆には最高だからな
もう少し今日のデートを満喫するか
なあ、翔
fin…
もちろんこの続きはあります。
でも、やはり美しい思い出?は思い出と言うことで
もちろん続きを希望して頂ければ続きを書きます。
長瀬くんをリクエスト頂いた時にどうしても長瀬くんならディズニーデートをリベンジしたいなって思って。でも、デートならやっぱりホテルに泊まりたいなって、泊まるならやっぱりミラコだよな~って思ってランドではなくシーにしました。
そして、長瀬くんと言ったらバイク、バイクと言ったらニケツかなって。長瀬くんは色々、想像が沢山できるキャラなのでまたそのうち書いてみたいです。
a様、リクエストありがとうございました。