統合失調症がやってきた(ハウス加賀谷、松本キック 著)



お笑いコンビ「松本ハウス」を知っていますか?



40代でお笑いが好きだったなら、知っていることと思います。



私が「松本ハウス」を知ったのは、お笑い番組「ボキャブラ天国」でした。



「か、が、や、で〜す!」とハイテンションでおどけるボケ役のハウス加賀谷と、ツッコミ役の松本キック。




人気芸人として活躍する彼らでしたが、実はハウス加賀谷は「統合失調症」を抱えていました。




精神科医の受診と服薬をしながら、お笑い芸人になる夢を叶えたのです。




しかし、せっかく叶えたお笑いの仕事が、皮肉にも彼の病状を悪化させてしまう事に。



仕事で明るく笑いをとる一方、自宅に戻ると辛い幻覚に悩まされ…入院治療の為に松本ハウスは活動停止。




松本ハウス復活に向けて、お互いを思いやりながら少しずつ再び絆を深めていくコンビ愛に胸を打たれました。



なかなか理解されにくい「統合失調症」ですが、ハウス加賀谷を苦しめてきた幻聴、幻覚の恐ろしさ、真実味を知ることが出来ました。



また、あとがきでハウス加賀谷が語る言葉も深いと思ったので紹介させて頂きます。



「僕は偏見がなくなる事を期待するより、自分がどう生きるかが大事だと考えているんだ」




自分自身や周りを呪っても仕方ない、自分の人生をどう生きるか決めるのは自分自身なのですね。