慢性的な痛み 症例Mさん | どんなに有名で地位と名誉と権威のある治療家や医師に絶対治らないと言われた後遺症でも根本再生させる妥協なき機能回復のブログ

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では、遅れましたが 症例をあげながら 詳しく説明しましょうか


僕が担当している患者さんで 65歳男性 交通事故にて右股関節、膝、足を粉砕骨折した患者さんなんですが


手術後即 歩いたりなどの 早期リハビリ実施 その後 とりあえず歩かせるものだから


約半年で 杖でヨチヨチ歩けるまでに回復しました


しかし、痛みが初めからあり、元々ものすごく気を使う方だったので、言えず(もちろん言ってたみたいですけど)


聞いてもらえなかったんでしょうね


半年を過ぎてからは 痛みで足が動かせないレベルにまで行き、寝たきりとなり、痛みで叫んだり、暴れることもあったりして(正常な人間なら当然です^^病院で痛みが残って足が動かなくなってるわけですから)


僕の勤務している 病院へ送られることになった次第です


ちなみに 患者さんは この方だけでなく  来る方はだいたいそのような方ばかりです



で、その地域で一番大きく有名な病院の医者が言い放った言葉は


「傷は治っています。手術も成功しています。骨もくっついています。どこにも異常はありません。原因が分かりません」  です


症状としては


とにかく、何をするでも大声をあげるほど足全体が痛いのです もちろん動かすことなど出来ず 動かそうとしようものならガッチガチに固めてしまいます とても若い人が全力で動かしてもびくともしないような力です


動かすだけでなく 軽く触るだけでも痛いと言います


さらに 足に触れなくても 寝返りや 座位 移乗 着替え 風呂 全ての動き中に 足が動かないことはないので そのたびに激痛が走り 大声をあげる 毎日でした


さあ どうしよう って事ですよね^^


様々な 事が 複雑に絡み合ってしました それは とても 文面では 完全には伝えれません


ただ 大きな点を言えば この患者さんは 右足の全ての感覚が 完全に崩壊していたのです 


彼は 自分の右足 を 足とは 言わないのです 木の棒のような 鉄の塊のような と言います


もはや 足が どのような形をしていて どれくらいの重さで 関節がどこにあって 指が何本で 


全て何も分からないのです ただの 塊にすぎなかったのです



こんなことは まず 聞けば分かることなのに 今の医療人は ここにすら 到達できない人がほとんどです


「どのような感じがしますか」  これだけで かなり 病態の半分は 攻めたようなもんなのに・・・・・・・・



さあ・・・なぜ このようなことになったのでしょうか 手術後 すぐは 自転車もすいすいこいで訓練する姿も


ビデオに写っているのにです(ここが一般の方が分からない怖い部分)


なぜなら明らかに瀕死の状態から、見た目では動けるようになっているからです!!!


だから、回復しているんだろうと・・・思ってしまう 



ま、話は戻しまして


答えは前回のブログで言いました 痛みをこらえながら 無理な動きをしたからですね


痛みをこらえるということは 足全体に力を最大に入れ動くということです


それは つまり 痛みを感じないように動くことなので 感覚を殺す ということです 


痛みも 情報ですから れっきとした 感覚です



そうすることにより 関節の向きや(位置覚) 皮膚の感覚(皮膚感覚) 筋感覚(筋肉の伸び、収縮など)


そのような 大事な感覚も一緒に殺すことになります 



そこで そのような 感覚が 分からなくなってしまったら さあ どうなるのでしょう ということですよね


例をあげて 説明しましょう


ここからは ゆっくり 頭を整理しながら イメージしながら 読んでくださいね^^



例えば 気をつけした状態から 腕を 単純に 上に上げる 運動をするとしましょう 


そのとき それが 達成されるために 必要な事を ザッと挙げますと (なぜ 僕らが簡単に動きを達成できるのかということです)


ここで 一般の方々なら 腕があり 筋力があり 骨が固まったりしなければ 動かせるはずだ と 考えるでしょう


ほとんどの PT OT ドクターも そう 思っているんじゃないですか


しかし、こんなものだけでは 動きなんか 全く動かすこともできないんです 


では、全ては 挙げると きりがないので 大事な 欠かせない ものを 一つだけ 挙げますね



結論から言うと 感覚 予測のずれ なんですね 


腕が スタート位置 つまり どこに腕があるのかと 言う 認識 予測がなされていないと そもそも動きなんてものは絶対に成立しないんです もちろん動きの途中の感じ ゴールの感じなど 動きの全てが認識できていないと 動きは正常になされないんです


これは 脳科学的に 人間は 動く0,3秒前に 脳は活性化している などという 難しい話はなくても哲学的、論理的に説明可能なんです


例えば 自分が 気をつけしている状態から 腕をまっすぐ上に挙げるとき 


実は実は 本当は すでに 腕が 


前にならえくらいのところまで 上がっていたとしたら どうなりますか?それに自分が気付いてなかったら・・・・・



分かりますかね^^?


気をつけしていると思っていた腕が   

前にならえくらいの90°くらいまで上がっていたとしたら・・・


つまり 自分が思っているよりもかなり 早くに 上に到達し まるで 車が壁に衝突したような 衝撃に肩関節が見舞われるわけです


だって そうでしょう 自分は 気を付けの状態から 真上のはずが 前にならえから スタートなのですから


そのとき どうなると思いますか?  傷がないのに 痛みがでるんです




長くなりましたが そういう 予測との ずれが 位置 動きだけでなく 皮膚感覚


固い地面が 柔らかく感じたり つまり アスファルトなのに 粘土のような地面と勘違いして 力いっぱい踏み込むなど・・・・・(もし間違えたらめっちゃ痛いですよね)


筋感覚 温度覚 など 全てです 


世界の全てが 恐怖でしか 存在しえず 精神はボロボロになり 人間性も崩壊します 


本当に恐ろしい事です ホントに普通の人が 精神病で一生を終える事なんて 全然普通ですからね





長くなりましたので


このへんで 慢性痛編は 終わりましょうか では


次からのブログは 気分転換に ちょっと 哲学的な 遊びを交えた 話にしましょうか^^


ちょっと 専門的な 話ばかりでしたからね では また