個人的に考える足こぎ車椅子COGYの活かし方 | 機能訓練指導員の独り言・・・amebaブログ版

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こんばんは、ジャッカルです。今回は極めて個人的に使ってみたい、使わせたい足こぎ車椅子についての私見です。

従来の標準型車椅子とは足で方向を決めて、駆動は手で行います。↓

 

比較的安価に(三万位)購入出来ますので、特養などの施設では多く普及しています。

 

ただし、足の機能を生かすような設計ではありませんので、多少は歩行能力が残存しているような方であっても、このタイプでは能力を活かすことが出来ません。

頑張って上肢の力で漕いでいる利用者が多いのですが、如何せん上肢の筋力は下肢に遠く及ばないので疲れてしまう方が多いです。

 

人間の脚力は上肢の三倍くらいの筋力があるとも言われているので、下肢の残存能力を活かせないのは非常に勿体ない話です。施設でも独歩は難しくても立位は保持出来たり、短距離なら歩けたりする利用者は多くおられます。

 

そういった方であっても、標準型車椅子しか置いていない施設では廃用症候群が起こるのを待っているようなものです。

 

しかし、今回取り上げた足こぎ車椅子COGYであれば、500g程度の力を加えればペダルが漕げるそうです。

 

このCOGYについて残念に思うのは訴求の仕方です。片麻痺の方でも片方の足の力があれば使えるという取り上げ方が多いのですが、そうではなくて、下肢の筋力低下により周囲から危ないからなどの理由で歩行を止められている方にこそ利用して欲しいと思います。

 

仮に私の親が歩行困難になった場合は介護保険でのレンタルか、もしくは自腹で購入するつもりです。

 

そもそも無理のある腕漕ぎ車椅子より自然な形で残存能力の維持向上を図れる車椅子のほうが良いに決まっています。

 

価格が高いとはいえ、自力で自分の意思で動くことが出来るというのは意欲的な生活を送るうえでなりより大切です。

 

高額なこともあって、普及しない理由も理解出来ますが、個人的には高いとは思いません。