カラミトゥス(レストラン) | Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

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エルサルバドルに単身赴任中。
気候が良く日本より健康的な生活を送っています。
ドライブ旅行をぼちぼちしていますが、
この国で最も注意すべきは交通事故。
今や治安以上に大きなリスクです。

なおヘッダーは2020年に新潟県長岡市にて撮影。

(2024.9.16追記:9月に脇を通りかかったら、看板が外されていました。夕方なのに門も閉まったまま。どうも開業1年足らずで閉店してしまった様子です。あるいは転居したのか?)

 

4月終わりのある日の夕方。職場から帰る途中、自宅マンションのすぐ手前で、道の脇から何やらレストランらしい明かりが見えます。1年以上ここに住んでいて初めて気づきました。歩いてわずか1分余りの近所にあるだけに気になります。

たまたま知り合いの、ある在住日本人の若者(既に帰国しています)が私と食事をしたいと言うで、5月3日(金)の夕食にここを使ってみようかと思いました。

そこで前日に下見。まずはレストランであることを確認する必要があります。

 

 

高台の角から突き出しているものの小さくて目立たない看板(画像は5月18日に撮影したもの)には、果たしてガストロバー (Gastrobar) すなわちレストランバーと書いてありました。店名はカラミトゥス (Kalamitus)。最初はラテン語かなと思ってググると近い語に calamitas というのがありますが、これは英語の calamity すなわち「大災難」という意味なので、どうも違うようです。店のロゴにはイカが描かれており、スペイン語でイカは calamar といいます。Kで始まっていることからして、次に、ギリシア語かもしれないと思ってググると、ギリシア語のイカは καλαμάρι (kalamari) ですから、やはり少々違います。

後日従業員に確認したところ、スペイン語の calamar をちょっと捻った語にしたとのことでしたが、ラテン語風でもギリシア語風でもないようでした。

さて店に入ると、テラス席――というより庭――では中年女性が2人歓談しています。近くのテーブルで仰向け気味に座っている男性が起き上がって、「ようこそ」と。「見に来ただけなんですけど、メニューはありますか」と私。

 

 

出されたメニューを見ると、ボカス (bocas) と呼ばれるつまみ・一品料理各種、ピザ、セビーチェ、そのほか、店名から察することができるように主にシーフードですが、肉料理も何種類もあって品数が多いです。値段はボカスがいずれも2.50ドル(約370円)、セビーチェは10ドルから始まっていますので、安くはないが、それほど高くもないといったところ。毎日午前11時から午後11時頃まで営業ということですので、少なくとも私が使いたくなるような時間帯には常に開いていることになります(しかし実際にはそんなに長時間は開いていないようです)。

 

 

当日は午後6時前に入店。まだこれだけ明るいです。坂道の途中にあるので、首都の眺めがなかなかいいです。

 

 

この日の食事は軽いものにすることにしました。こちらはイカのニンニク・オリーブ油煮 (Calamar al Ajillo)。ボカスなので2.50ドルとお手頃。盛り付けがオシャレです。

 

 

大きな深皿に入って来たのは魚のセビーチェ (Ceviche de Pescado)、10.99ドル(約1,600円)。

比較的静かなポップスが流れていました。

グーグルマップにはこの店が出ていなかったので、いつオープンしたのか従業員に聞いたら、昨年12月とのこと。この時点でまだ4、5か月しか経っていません。

次に行ったのは5月18日(土)、後の記事でお話しする運動会の日の晩です。今回は私を含めて最初4人、後になって2人が合流、全員在住日本人です。他のテーブルには7人のグループと3人のグループがいました。

本日の曲はレゲトン風で気に入らないのですが、他の客もいるので変更をお願いしにくい。まあ、音量を抑えているので良しとしましょう。

しかし客が我々だけになるとルイス・ミゲル (Luis Miguel) に。「エル・レロホ (El Reloj)」(彼のオリジナルではないですが)、「ノ・セ・トゥ (No Sé Tú)」など、大好きなナンバーが色々とかかります。我々の客層を見て取って曲を替えたのでしょう。そうそう、そういう曲なのです、私の欲しているのは。

そのうち2、3の客が来ましたが曲はそのまま。有難い。

 

 

飲み物はビールの後に赤ワインを。どんな銘柄があるか聞くと、持って来たのがこれらのボトル。左から、

・アルゼンチン、トラピチェ・ブロケル (Trapiche Broquel) のカベルネ・ フラン (Cabernet Franc)
・イタリア、トレ・パッソ (3 Passo) のロッソ・オーガニック (Rosso Biologico)
・チリ、フロンテラ (Frontera) のカベルネ・ソーヴィニョン (Cabernet Sauvignon)
・同じくチリ、ラ・ロサ (La Rosa) のカベルネ・ フラン

私はこの中で最も安いフロンテラを選びました。

それにしても、この店のワインはかなり高張っています。このフロンテラなど、私はスーパーの安売りの時に6~7ドル(約1,000円)で買うのに、ここでは確か30ドル(約4,500円)で出してきたように記憶しています。

それを6人で2、3本飲んだら在庫がなくなってしまったので、最後にもう1本飲んだのは何だったか。とにかく高かったはずです。

 

 

食べ物は、6人ですから色々と頼みましたが、その中で写真を撮ったものを2つ。まずは自分用のボカスとして頼んだエビのタコス (Tacos de Camarón)、2.50ドル。これはソフトタイプですね。平たいトルティーヤに具が載っているので、自分で折って食べます。

 

 

次にタコとパセリの炒めご飯 (Arroz con Pulpo y Perejil)、15.99ドル(約2,300円)。紫タマネギのピクルスが載っています。

 

 

こちらは6月7日(金)、今度は2人の在住日本人女性と来た時の料理です。まずはボカスの、エビのクリームスープ (Crema de Camarón)、2.50ドル。

なお、以上の私の同席者は全員異なった日本人の方々です。

 

 

この写真はメイン料理として頼んだものですが、メニュー名と値段を記録し損ねてしまいました。エビやイカを揚げたのと肉を焼いたもの、それにプランテインを揚げたのが木の板に山盛りになっていて豪華です。そこにコリアンダーがまぶされており、レモンをかけて食べるあたり、ラテン料理感が満載。小容器に入った付け合わせは紫タマネギのピクルス。

 

 

こちらはボカスのフライドポテト (Papa Frita)、2.50ドル。アボカドのスライスと非常に軽く焼いたガーリックトーストが添えられていました。やはりコリアンダーがパラパラとかけられています。

すいません、今回の記事でご紹介している料理の数々は、味についてのコメントが全くないですね。味の印象を全くメモしていなかったので、ネタを最長4か月近く、最短で3か月近くもほったらかしにしてこの記事を書いている現在、ほとんど忘れてしまったのです(汗)。

少なくともこの店とメニューが似ていてやはり自宅のすぐ近くにあるプント・マリーノと比べると、こちらの方が味はやや上だったと思います。量もやや多いものの、全体的にかなり高いです。だから同席者の財政状況に応じて、あるいは私が奢(おご)ったり傾斜負担で多く支払う時には人数に応じて入る店を選ぶ必要があります。

同席者との歓談の話題も断片的には覚えているのですが、何となくの印象でおぼろげな記憶が頭に残っているだけで、記事に出来ません(汗)。