エクアドル旅行(1)キトへ | Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

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エルサルバドルに単身赴任中。
気候がいいので日本よりよほど健康的な生活を送っています。
ドライブ旅行をぼちぼちしていますが、
この国で最も注意しなければならないのは交通事故。
今や治安以上に大きなリスクです。

なおヘッダーは2020年に新潟県長岡市にて撮影。

8月祭り (Fiestas agostinas)、通称「アゴスティーナ」。首都名の由来になっている「聖救世主 (San Salvador)」を祝う休日が8月5日、それに伴う約1週間の休暇で、エルサルバドルでは、クリスマス休暇の次に、イースター休暇 (聖週間、Semana Santa)と並んで大型連休になっています。

今年は8月1日(火)~5日(土)。7月31日(月)は厳密には休日ではないのですが、私は休みを取らせてもらって、7月29日~8月6日の9連休にさせていただきました。

……というわけで、つまりは遠出をさせてもらったわけですな。

しかし、私が今住んでいるエルサルバドルは小国で、遠出とは言っても高が知れています。

……というわけで、国外旅行をさせてもらったわけですな。

アクセスの良い国で、私のまだ行ったことのない所に行って「訪問国コレクション」を1ポイントゲットしようと思った次第。最初の候補はドミニカ共和国とプエルトリコで「1か国&1地域」(プエルトリコはアメリカ合衆国の自治的・未編入領域)をゲットしようとしてアクセスを調べましたが、料金が手ごろで時間も都合の良い便があいにく見つかりませんでした。そこで南米に目を遣り、コロンビアにしようか迷った挙句決めたのが、表題のエクアドル。決め手は、やはりあれ。ガラパゴス諸島 (Islas Galápagos) です。1995年にチリの孤島であるイースター島に行った私としては、次なる離島はガラパゴス、と考えていた、そこへ28年経ってようやく行くわけです。

コロンビアには来年あたり行きましょう。

さて、6月・7月の間は仕事が結構忙しく、そのため今回の旅行の計画を立てて準備を整えるための時間がほとんど取れませんでした。なので慌てて航空機、宿やツアーを手配したものだから、ガラパゴス行きの予約に関して、ちょっとした手違いが二、三起こってしまいました。いずれも一日ツアーの予約に関係することです。具体的には以下の通り。

1.サンクリストバル島に宿の予約をした後になって、誤ってサンタクルス島発の一日ツアーを2つ予約してしまいました。両島はフェリーで2時間もかかり、サンクリストバル島に泊まっていたのでは早朝のツアー出発時刻に間に合いません。なので宿をキャンセルして、更に両島を結ぶフェリーの予約・切符購入をしなければならなくなりました。その方が、ツアーをキャンセルするより安く済むので。宿のキャンセル料は2週間前まででしたら無料でしたが一日ツアーの予約をして気付いたのが3日前でしたので、3泊全額の73ドルです。しかしその後請求が来ていないので、今のところ踏み倒しているんですよ。

2.後で分かったことですが、実はサンタクルス島行きの飛行機の便がありました。それをはじめから知っていたら、フェリーも要らず、かつ両島を往復するための実質1日の時間が浮き、その分観光を愉しめるところでした。

3.2日目のツアーの予約の月を間違えて9月3日にしてしまいました。ただしこれはキャンセルした上で別の一日ツアーにして、キャンセルした方は、後日ほぼ全額返金してもらえました(代理店の Guiding Galapagos Expeditions に感謝!)。

結局、最終的に決定した日程通りの観光はすべてはできましたので、大きな問題は起こらなかったのですが、必要以上に支払わなければならなくなりました。今回の旅行経費総額は締めて約3,100ドル(約46万円)。もっとも、計画・準備の手違いよりも円安の影響の方が大きいです。1ドルが100円の時代だったら約31万円ですからね。当初はそのくらいの予算のつもりでいました。

では、7月29日から8月5日までの7泊8日の旅行に出掛けますよ!(8月6日は予備日兼休養日)

最初にまず全日程をお示しします。

7月29日(土)エルサルバドル→(パナマ経由)→エクアドル(キト)、宿泊はキト
7月30日(日)キト散策・バス観光、宿泊同上
7月31日(月)「世界の真ん中」塔、太陽の神殿(以上はキト周辺)、宿泊同上
8月1日(火)キト→ガラパゴス(サンクリストバル島)、宿泊はサンタクルス島のプエルト・アヨラ
8月2日(水)ガラパゴス一日ツアー(イサベラ島)、宿泊同上
8月3日(木)ガラパゴス一日ツアー(サンタフェ島)、宿泊同上
8月4日(金)ガラパゴス(サンクリストバル島)→タバベラ(キト郊外の空港のある町)、宿泊はタバベラ
8月5日(土)エクアドル→(コスタリカのサンホセ経由)→エルサルバドル

そして
エルサルバドル国際空港 (Aeropuerto Internacional de El Salvador) から。


実はチェックイン時に不安になることがありました。順番を待っていると、隣のカウンターで先にチェックインをしている客に対して、係員、「ウェブサイトでプレチェックインしていない人の座席がない」と。えっ、私もネットでチェックインしていないよ!

どうも、今どきダブルブッキングか何かのようです。

これはいきなりのっけからトラブルだ、と思いつつ私の順番に。しかし私の場合は、係員が奥の部屋に入って誰かと確認・相談したため時間はかかりましたが、どういうわけか搭乗券を出してもらえました。

……よく分からない。

とにかく無事にチェックインして出国審査も問題なく通過。

 

 

コンコースです。現在までに空港拡張・整備工事が進み、ご覧のように広々として清潔そうです。しかし下にお見せするパナマのトクメン空港に着いてみたら、規模においても入っている店舗においても、はるかに見劣りがしたのでした。

 

 

こちらが今回搭乗するパナマのコパ (COPA) 航空のCM871便。14:19発17:28パナマ着。時差があってパナマの方が1時間進んでいるので、所要時間は2時間9分。

 

 

昼食をとるかどうか迷いましたが、晩に着いて夕食抜きになる可能性を考えて(実際に抜きになりました)、ゲートそばのサブウェイに入りました。このチェーン店はサンサルバドル市内の至る所にあります。

 

 

ハムサンドウィッチ(ですが野菜込みで、ふんだんに入れてもらいました)が6.15ドル(約910円)、10オンス(300cc弱)のコーヒーが2.50ドル(約370円)。ファーストフードとはいえ、このくらいの値段はする時代です。発展途上国だからといって安くはありません。更に円安の影響は大きいです。

そして搭乗。

COPA便の安全対策説明ビデオはユニークで、エル・バジェ・デ・アントンやサンブラス諸島など、パナマの観光地でロケ撮影しています。ボート上で救命胴衣の装着法を説明したり、川辺に飛行機の座席が置いてあってそこで緊急時の体勢を説明したり、島の椰子の木が取り囲んでいる白砂の上で民族楽器の演奏を背景にパイロットが「国内規則および国際規則に従ってください」と言っていたり。

でも、離陸時の電子機器の使用は(国内規則か国際規則か分かりませんが)禁止です。次の便で、コンパクトカメラは含まれないと思って撮影していたら、客室乗務員に注意されました。他の方の撮影を助長するといけないので、ここには載せないことにいたします。

 

 

パナマシティにやって来ました! この、密集して立ち並ぶ摩天楼の数々。中米の香港、あるいは中米のシンガポールといった感じです。

二十余年前、ボランティアで2年間この国に住んでいた私。2010年の暮れにも家族と来ています。その時にも高層ビルが多かったという記憶はありますが、その数はぐっと増えたようです。

 

 

パナマのトクメン国際空港 (Aeropuerto Internacional de Tocumen) です。こちらの空港もどんどん拡張・整備されており、ボランティアで居た時に見た空港があまりに貧弱なものとして思い出されます。そして上に書いたように、エルサルバドルの空港よりはるかに大きくまた店舗も充実しています。

ここで同じくコパ航空のCM152便に乗り継いで、18:37発20:42キト着、2時間5分。本日のどちらの便も、いえ、今回の旅行では飛行機に6回乗りましたが、すべての便がほぼ時間通りに運航しました。パナマでは乗り継ぎ時間が1時間少々しかなかったので心配でしたが、イミグレ(出入国審査)を通過する必要もなくそのままゲート間を移動するだけでしたので、至って円滑、余裕の乗り継ぎでした。

キトは標高が2,850mとの情報。ひょっとして高山病に気を付けないといけないかも、という高度です。従って寒さにも警戒です。

しかしキトに到着する直前、午後8時頃の機内アナウンスでは、空港周辺は気温が20℃とのこと。実際、降りてみても、さほど寒く感じません。ネットで予め調べて想像していたよりもずっと暖かいようです。

翌日はむしろ暑かったです。