海野十三(うんのじゅうざ)、三一書房、1990、12/10-12/16、印象度B+
昭和初期の少年少女向け戦争SF。青空文庫の著者リストをでたらめに眺めていて偶々著者を知り、珍しく図書館で全集本(『海野十三全集 第7巻 地球要塞』)を借りて読みました。その中の一編です。一冊を読了したわけではないので、見出しの番号は進ませずに「39a」としました。
時代背景を反映した「大東亜共栄圏を脅かす欧米列国」という設定をはじめ、あらゆるところに古臭さを感ずるところが、レトロ感があって面白いです。本作で想定されている科学技術レベルを百年近く経た現代と比べてみると、情報通信技術だけは現状の方が進んでいるかもしれません。
連載小説とあって、各節の最後のところで「次はどうなる?!」と、期待と不安を抱かせるあたりは実に巧妙です。
たまにはこのような子供騙しの話に騙されてみるのも愉しいものです。
今回は抜き書きはありません。いつものように傍線を引いて後でその個所を写すということができませんでしたので。
海野十三全集 第7巻 地球要塞
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