今回は主に小型の鳥を。
シレ川の堰(せき)の上に架かった電線に留まったヒメヤマセミ (Pied Kingfisher) の群れ。解像度の悪い、冴えない写真ですが、カワセミやヤマセミが群れているのはあまり見かけないので、面白いのでここに載せます。
ウォーキングで見つけたタテフコショウビン (Striped Kingfisher)。今回初めての同定ですが、この地域にはたくさんいるのか、近くご紹介するレングウェ国立公園(マジェテの近くにある)でも何羽も見かけました。
このマジェテで私の嬉しいのは、カンムリカワセミ (Malachite Kingfisher) の、完璧ではないが比較的鮮明な写真を撮れたこと。以前リウォンデで2回ほど見つけたのですが、いずれも写真が今イチで、悔いの残っていたところでした。しっかりした写真が撮れて嬉しい。
おまけに、飛び立とうとしているところまで撮れました。いい感じ。
リウォンデでも名物、それどころか、マラウイを代表する鳥の一つと言っても過言ではないでしょう、ズアカハチクイ (Boehm's Bee-eater)です。ここマジェテでもたくさん生息しているようです。何と言っても、赤、橙、黄緑に白と黒のコントラストがいかにも南国の楽園の鳥っぽい配色で、「こんな鳥を見ることができて幸せ」という気持ちに素直にさせてくれます。鑑賞するに値する鳥だと思うのです。
マラウイの国鳥は前回の記事に載せたサンショクウミワシらしいのですが、それはどうやらザンビアの国鳥とかぶっているようですし、私は、美しさから言っても、生息域から言っても、柔和で控えめな国民性から言っても、個人的にはこの鳥の方を国鳥に推したいです。あなたも、この鳥を見て、何か感化されるところはありませんか?
後姿でちょっと不明確ですが、ガイドはアメシストタイヨウチョウ (Amethyst Sunbird) だと言っていました。
こちらはリロングウェの自宅近所でもたまに見かけるヒムネタイヨウチョウ (Scarlet-chested Sunbird)。
今回初めて同定できた、エボシメガネモズ (White-crested Helmet Shrike)。しかしマジェテにはたくさんいるようです。この写真には一羽しか写っていませんが、たくさん群れて、けたたましい鳴き声を上げていました。
ボタンインコ (Lilian's Lovebird)。完全に逆光のところを、写真の修正をして、何とかこの色合いまで持ってきました。鮮明な写真をいつか撮りたいものです。
シレ川河畔の枯れた低木に留まっていたシコンチョウ (Village Indigobird)。これも、嘴と足が赤いこと以外は真っ黒で、マラウイではかなり地味な鳥に属すると思いますが、鮮明な写真が撮れたら、意外と美しく見えるのは、とも思えます。
オジロハイイロヒタキ (Grey Tit-flycatcher)。ガイドなしにはなかなか同定が難しいかもしれません。今回初同定です。ちなみに英名を逐語訳すると、ハイイロハエトリカラ。何ともえげつない。
「ハエトリ」「ムシクイ」「ハチクイ」「ネズミドリ」…。なんか、美しい鳥たちにふさわしい、もっと美しい名をつけられないものかなあ…。そんな習性や食性、鳴き声に着目した英名、和名ではなく、花鳥風月を愛する私としては、エステティックに、美的センスで、風流に命名してほしいものだと思うのです。
写真が不鮮明になってしまいましたが、この変わった配色からして、これはアカガシラモリハタオリ (Red-headed Weaver) のメスです。オスはオレンジの頭部と白色の胴で、もっと鮮やかなようです。これも、鮮明な写真が撮れなくて悔しい。
ズキンコウライウグイス (Black-headed Oriole)。自宅近所でも一度見かけたことがあります。もっとじっくり時間をかけて、きれいな写真を撮りたかったところですが、今から後悔してもしょうがない。
ムクドリ (Starling) の一種でしょうが、特定できませんでした。宿の庭に設置されている水場に集まった鳥の一つ。
ミナミハイガシラスズメ (Southern Grey-headed Sparrow) でしょうか? これも水場に寄ってきました。
更にはミナミクロガラ (Southern Black Tit) も。直径が1メートルくらいしかない水場に、様々な鳥が集まってくるものです。
宿のレストランにやって来たシロガシラアリヒタキ (Arnott's Chat)。この木は何と、レストランの軒の柱なのですよ! 以前ンコタコタでこの鳥のメスの写真を撮ることができましたが、オスの、しかもここまで鮮明な写真を撮れたのは、私にとって相当嬉しいことなのです。宿の従業員の話し振りからすると、この宿の名物の鳥のようです。