鳥どものメイズを飛び交う職場かな | Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

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エルサルバドルに単身赴任中。
気候が良く日本より健康的な生活を送っています。
ドライブ旅行をぼちぼちしていますが、
この国で最も注意すべきは交通事故。
今や治安以上に大きなリスクです。

なおヘッダーは2020年に新潟県長岡市にて撮影。

2月も終わりですね。当地マラウイは雨季の真っ最中ですが、野鳥たちは元気です。私の職場も、首都リロングウェの旧市街 (Old Town) にあるにもかかわらず、周辺に当地の主食である白トウモロコシ (maize) の畑があったり、ゴルフコースに隣接していたりして、都会なんだか、田舎なんだか、よくわかりません。私にはそこが気に入ったのですが。

 

鳥も、以前の記事でご紹介したように、様々なのが、異なった時期に異なった種類がやってきます。

 

その白トウモロコシ。今は開花の時期です。収穫も間近です。そのためなのか、鳥たちも元気なのです。

 

週の真ん中、26 日の水曜日。一眼レフのカメラを手にして出勤。朝のひと時に何羽か撮影しました。

 

イメージ 1

本日の仕事を開始しようと思ったら、執務室の窓の外からチッ、チッと可愛い声が聞こえてきました。写真を撮って晩に家に置いてある本で調べたら、ハゴロモシチホウ (Bronze Mannikin) という名の鳥でした。一見、スズメに似た感じもしますが、よく見ると全然違いますね。この小鳥、この日は終日、電線と電柱に留まって鳴いていました。ただ鳴いて何時間も過ごして大丈夫かしら、と余計な老婆心を。

 

イメージ 2

ハリオツバメ (Wire-tailed Swallow)。職場の建物の玄関前に出来た水たまりが目当てのようです。警備員の青年も、私が「ツバメだ」と言うと、私の撮った写真の確認画面を興味深く覗いています。もっとも、彼は鳥よりも私のカメラの方に興味があったのでしょうが。

 

イメージ 3

逆光になっていますが、恐らく、ヘッダーの写真にも使っているヒメハチクイ (Little Bea-eater) でしょう。やけに毛がふさふさして見えます。

 

イメージ 4

今回の目玉は Black-winged Bishop です。和名に該当するものは見当たりませんでしたが、ミナミキンランチョウ (Southern Red Bishop) の類のようです。

 

イメージ 5

このように何羽も、この国では主食の白トウモロコシ(英語では「メイズ (maize)」と呼んでいます)の畑の中を、せわしなく行き交っています。この鳥、2月になってから職場の玄関先で発見して、その派手さにハッと心を奪われました。実は今回、職場に一眼レフカメラを持って来たのは、この鳥を撮影するのが目的でした。レンズに収めることができて、目的達成。

 

イメージ 6

スズメに似た色合いの、地味だがおしとやかそうなこの小鳥に、上の派手な Black-winged Bishop が盛んにちょっかいを出していると思ったら、写真に撮って後で調べたところ、何と、同じ Black-winged Bishop のメスでした。なるほど、ちょっかいを出すわけだ。しかし、ここまでオスとメスとで色が違うとは驚きです。とても同じ種であるとは思えない。進化論を信じるとして(私は進化論を限りなく正しいと信じていますが、同時に、実証されていない仮説であるとも思っています)、どのような過程で、同種の鳥が、性の違いでこうも違う見かけになったことやら。

 

このように、野鳥の楽園のアフリカのこの国の、野鳥の楽園の首都の、野鳥の楽園の私の職場です。

 

…おっと、勤務時間。何を呑気にバードウォッチングをやっていることやら。